猟奇作家の誕生 友成純一エッセイ叢書(2)
猟奇作家の誕生 友成純一エッセイ叢書(2) / 感想・レビュー
夏野
作家友成純一の自伝的エッセイ。交友や作家生活、3度の結婚と離婚、独善的な父、海外や日本をまたぐ転居など書かれる作品以上に凄まじい。特に、雑誌映画芸術の祖である編集者小川徹との交流や発言にやられた。小川徹が三島由紀夫の生前最後の対談を録音したテープをなくしたエピソードも強烈だった。小川徹の家はゴミの山だったらしいが、宝の山でもあり、その一隅に三島由紀夫のテープが埋もれていただろうという著者のことばに納得した。小川徹氏の家に行って宝探ししたかった。それにしても著者の二度目の妻は色々な意味で強烈な人だった。
2022/02/01
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