ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版:The Midnight Library)
ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版:The Midnight Library) / 感想・レビュー
旅するランナー
生と死の狭間にある"真夜中の図書館"。 書架に並ぶ無数の本には、自らの選択によって、なり損ねた人生が書かれている。バカリズムの脚本をハリウッドで映画化したような、大掛かりなブラッシュアップライフ。「大事なのはあなたが何を見ているかではない。何が見えているのかだ」「小さな物事の持つ意味を、決して過小評価してはいけない」など、哲学とパラレルユニバースをふりかけた、前向きに生きるための言葉が散りばめられています。
2023/03/02
Richard Thornburg
感想:★★★★ 八方塞がりで人生のどん底にいた主人公が自ら命を絶とうとして生と死の狭間を彷徨っているときに出会う図書館。 その図書館で、もしもあの時違う選択をしていればありえたかもしれない人生の体験をするというストーリー。 話の内容が内容だけに冒頭はひたすら重いですが、その後はいろいろと面白い方向に話は進みます。 主人公は「選択しなかった」人生を体験して選択肢は多そうに見えるんだけど、これまでの人生の中でしっかりと種を撒いておいてパラレルワールドで実りを収穫するって発想も面白いと思いました。
2023/07/27
R
生きる意味を取り戻す物語。人生に絶望した女性が、生死のはざまという奇妙な図書館にいざなわれ、もしかしたら自分が生きたかもしれない別の人生を体験していく。自分がこうだったかもといういくつかの想定違いが、結局はそれぞれに苦難もあり、また、本当に自分が生きたそれとは異なり、自分なのにそれはもはや他人だと気づいてしまう。自分がどう生きて、どうしていくか、そこでどう思うかという原点に返ってくる追体験を読書することで得られた。期待を裏切らない教訓譚だけども、嫌味じゃなかった。
2022/05/16
Panzer Leader
人生に疲れた主人公が自殺を試みた後、目覚めたのは生と死の狭間にある真夜中の図書館。ここで彼女は自分の選ばなかった人生を体験していく。いい年なのに大人になり切れない主人公がネガティブ志向で閉口するも、話が進むにつれ彼女の心境も変化していきラストは前向きできれいに纏まった。
2022/08/10
うののささら
生死の狭間にある図書館。ある本は生きていたかもしれない人生を書いている。ある時違う決断をしたらどんな人生になったか知りたいな。選ばなかったことをくやんだ人生、現実を知った時どんな気持ちになるかな。パラレルワールド違う別の世界線。うちの妻の受け売りだけどイギリスの話は日本と違いオブラートなくえぐい。無限の人生から一番幸せと思えるものを選ぶとしぼれてくる答えか。いつだって人生は行動。小さな物事を過小評価してはいけない。ひとつの後悔は連鎖してしまう。ただ目の前に差し出されたことに一生懸命取り組むのが人生かな。○
2022/10/13
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