天才作家の妻 40年目の真実 (ハーパーBOOKS)
天才作家の妻 40年目の真実 (ハーパーBOOKS) / 感想・レビュー
ケイ
表紙から内容を推して知るべしだった。最初の数ページの書き方で嫌な予感がしたのだが 一応最後までさっと読む。ハーレクインロマンスの少し年齢が上のバージョンじゃないかしら。例えばセックスのシーンなんか不必要にいやらしかったり、タイトルに合わせるべく?大物作家の名前を挟んでみたり...。とはいえ、内容をある程度把握してから読もうとすると、ネタバレ的になって読書の楽しみを半減するから 確率的に時には仕方ないかな。
2019/05/09
ゆきらぱ
あらすじに書いてある 「二人が人には言えない秘密」は読んでたちまち予想がつくのだが、最後まで面白かった。妻ジョーンが抱える問題が山積みで悲しい。スラスラ読めるなと思っていたら翻訳は「四日間の奇跡」の浅倉卓弥さん。訳がこのようになめらかだと面白さが増す。
2019/04/26
井戸端アンジェリか
"もう十分だ。彼とは別れよう。" 最初の一行を読んだ瞬間から挫折しようと思った。でもなぁ、帯にアカデミー賞最有力!って書いてあるし、きっときっとワクワクが待っているはずよ! ...最初から最後まで妻の愚痴グチ愚痴。もう十分だよ、真実は早々にバレてるよ。ああメンドクサー。
2020/09/23
ブラックジャケット
夫は米文学を代表する小説家。数々のベストセラーと長いキャリアを誇る。その掉尾を飾るようにヘルシンキ文学賞を受賞した。本書は妻ジョーンの視点でこの大作家の妻としての半生を語る。大学の創作コースの講師としての新進作家の姿に惚れ、妻子を追い出す略奪愛。しかし夫の文学的才能は見かけだけ。結婚した50年代は、女性が小説を書くなどとは論外、ジョーンは夫の作品をリライトして大評判となった。夫妻は長らく出版社・読者を騙し続ける。夫は成功の美酒に酔い、漁色家として暮らす能天気。離婚を決意した妻と授賞式へ。ほろ苦い佳作。
2019/10/13
いっこ
原題は”THE WIFE"。読み終えると、日本語タイトルが説明過剰で陳腐に思えた。妻の独白というスタイルだから、当然書かれていないこともあるんだろうけれど、「天才作家」の妻でなくても、心の奥底にこんな思いをしまい込んでいる妻は多いんだろうな。
2019/04/18
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