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贖いのリミット (ハーパーBOOKS)

贖いのリミット (ハーパーBOOKS)

贖いのリミット (ハーパーBOOKS)

作家
カリン・スローター
田辺千幸
出版社
ハーパーコリンズ・ ジャパン
発売日
2019-12-16
ISBN
9784596541284
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贖いのリミット (ハーパーBOOKS) / 感想・レビュー

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W-G

もはや事件は添え物程度。ウィルとサラの恋愛のスパイスとして殺人が起きている感じ。スパイスということでいえば、アンジーがメインとなる今作品は格別。事件のからくりは中盤でほぼ予想がつき、あとはそれまでヒールだったアンジーにどこまで感情移入させるか勝負。いよいよ佳境に入ったあたりで、都合よくアンジーがふらっと病院に現れる展開はいかがなものかと思ったが、やはり続きは気になる。サラの恋愛に対してやたら浪花節な性格は、海外作品では珍しいくらい日本風。こういうのもちゃんとウケるんだなというのが新鮮。

2019/12/22

ゆいまある

かなり複雑な話。アンジー含め複数の行方不明者、複数の遺体と意識不明の重傷者、それらが皆血縁関係でしかもアンジーに似てると来てる。それぞれの特徴を覚えておいてまた冒頭から読み返す。それだけの手間をかける価値はあるのだが。中盤唐突に出てくるデニーという名前は重要。ウィルの妻アンジー。アンジーはウィルを必要としている。だけどそれは愛じゃない。ウィルは必要としてくれる人を放っておけない。だけどそれも愛じゃない。傷ついていてうまく生きられないアンジーが好きな私は二人によりを戻して欲しかった。

2021/11/04

のぶ

ウィル・トレントを主人公とするシリーズですが、本作は別居中の妻アンジーを中心とした話でした。建設現場で発見された元警官の惨殺死体。一面血の海だったが、大量出血したのは被害者でなく、現場から姿を消した女だと判明する。さらに現場に残された銃がアンジーの物と判明する。真相を求めウィルは奔走する。物語の前半にアンジーは登場しません。後半になりアンジーの意外な周辺関係が徐々に明らかになってくる。長いのですがとてもよく練られたプロットで、飽きることなく最後まで導いてくれる。シリーズ最高傑作だと感じました。

2020/02/12

キムチ

知り合いに言わせるとシリーズ最高!と。8作目から入る変人読み。でもしっかり、読める・・人間関係のキャラ立ちがはっきりしている事と、ディープな相互関係、底流を流れる「愛する事」の倫理観・表現法の食い違いががっつり卍の様に食い込んで行き、心理的にも血が流れる。ウィルとアンジーのそれの壮絶さだけで6割余りはあるんじゃないか?!アメリカという国の警察の在り様だけでもげっぷが出たが、其処を超えると人の在り様の二面性が面白く、短絡な善悪論で斬るチャラい小説が読めなくなりそう

2021/09/10

future4227

ウィルトレントシリーズ8作目。ウィルの超悪妻のアンジーが娘のために孤軍奮闘する。やっぱりアンジーは頭がいい。そして不屈の精神が凄い。これが善玉キャラなら言うことないのだが、なぜか夫のウィルに対しては最悪の妻に成り下がるのが、いまいち理解できない。今回はそんなアンジーの優しい一面が垣間見れる。そしてサラは前作でもウィルに腹を立てていたけれど、今回もなぜか腹を立ててる。一体何に怒っているのか、前作同様自分には全く理解できないんだよなぁ。女心がわかってないのだろうか?

2020/06/13

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