短編画廊 絵から生まれた17の物語 (ハーパーBOOKS)
短編画廊 絵から生まれた17の物語 (ハーパーBOOKS) / 感想・レビュー
Tetchy
エドワード・ホッパーの「絵に呼ばれて」、いや「ホッパーに呼ばれて」生まれた短編集。各作家が着想を得たホッパーの絵がカラーで収録されているのが素晴らしく、イメージが沸き立ちやすい。集められた17の作品はどれも様々な趣向で描かれており、全ての小説のジャンルが入ったと云ってもいいアンソロジーである。ベストはジル・D・ブロックの「キャロラインの話」とクレイグ・ファーガソンの「アダムス牧師とクジラ」だが、残り1編を読者が紡ぐ短編のない1幅の絵が盛り込まれている。もしかしたらベストは読者自身から生まれるかもしれない。
2024/06/11
ジュール リブレ
E・ホッパーの絵が各章の扉に置かれている。その絵を基に描かれたアンソロジー。スティーブン・キングやジェフリー・ディーバー。New Yorker誌に書きそうな話がたくさん。読み応えたくさん。ごちそうさまでした。ホッパーの絵はどこに多いのかな?グッゲンハイムかな。改めて眺めてみたい。
2021/12/02
まあか
図書館の新着図書コーナで、たまたま見かけて、気になって借りて帰った一冊。エドワードホッパーという画家を全く知らなかったが、どの絵も興味深く引き込まれるものばかり。一つ一つの絵から生まれたアンソロジー集で、いちいち絵を見ながら、作品を味わうことができた☺️外国の作品自体あんまり読まないので、スティーヴンキングしか知らなかった(読んだのは初めて)が、海外ミステリ好きな人が読んだら、オォ!となる作家たちなのかな!?絵と本の融合ってすごく素敵☺️ホッパーの絵と出会えた偶然にも喜びを感じる💓読み応え抜群の一冊💕
2021/07/12
penguin-blue
題名と表紙に魅かれて購入。錚々たるメンバーがエドワード・ホッパーの絵を元に生み出した短編集。実はこの本で初めてホッパーを知ったのだが、何気ない一場面に見えてどの絵も何となく不穏な、どちらかというと無機質なのに何かが起こりそうな雰囲気をはらんでいて、一遍読むごとに前の作品の画まで何度となく見返してしまう。「海辺の部屋」「音楽室」「夜鷹」「夜のオフィスで」あたりが特に印象的だったが、絵が見るときによりその色合いを変えるように、次読んだらまた違うかも。絵と題名から、物語を想像して読んでみても面白い。おすすめ。
2022/03/18
そふぃあ
17の短編のうち1/3くらいは面白いと思えなかった。全体的にもあまり好みに合わなかったかも。エドワード・ホッパーの絵画をお題にアンソロジーを編むという企画はとても良いと思った。気に入ったのはミーガン・アボット「ガーリー・ショウ」、クレイグ・ファーガソン「アダムズ牧師とクジラ」、ジョー・R・ランズデール「映写技師ヒーロー」、ジョナサン・サントロファー「窓ごしの劇場」
2024/03/23
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