KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)

ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)

ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)

作家
ドン・ウィンズロウ
田口俊樹
出版社
ハーパーコリンズ・ ジャパン
発売日
2018-03-26
ISBN
9784596550811
amazonで購入する Kindle版を購入する

ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

街の王を自認する悪徳警官の転落物語。と聞いただけでも面白そう。エルロイばりのへヴィなノワールを期待して読み始めた。上巻での印象としては割とスロースタートで、話の筋もシンプル。しかし文章の隙間から匂い立つような街の空気感や、登場人物の狂った価値観にグイグイ引き寄せられて、ストーリーが加速を始めた後半あたりからは、続きが気になって仕方がなくなる。物語の最初が、収監されているマローンの独白調となっており、これはない方が続きが気になったように思う。すでに満足度高め。下巻でどう動いていくのか楽しみ。

2018/04/17

ヴェネツィア

この始まり方からして、"THE FORCE"シリーズの1冊かと思ったのだが、どうもそうでもないようだ。というのも、物語が始まった時、主人公のマローンは長年のツケが溜まって、今まさに絶体絶命といった窮地に陥っているからである。これが読者にとって旧知の主人公であるなら、あるいは感情移入も可能であるかもしれない。ドラッグと暴力の街、ニューヨーク市警の特捜部に身を置くマローンはダーティな刑事でありながら、けっしてヒーローではない。もちろん、本書の眼目はそこにあり、あくまでもリアルな刑事像、および犯罪都市⇒

2024/03/21

starbro

図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。ドン・ウィンズロウ、初読です。NYの悪徳刑事、ダークヒーローの物語、上巻一気読みでした。続いて下巻へ、トータルの感想は上下巻読了後に。

2018/06/11

遥かなる想い

2019年このミス海外第5位。 ニューヨーク マンハッタン・ノース特捜部 「ダ・フォース」を描いた物語である。 巻頭の殉職警察官のリストが痛々しい。 物語は「ダ・フォース」を率いる マローンの 視点で 進むが…麻薬と暴力に溢れる 現代の ニューヨークをマローンを通して、 著者は 闊達に描く。大きな悪と戦うために、 汚れたことに手を染めるマローンたち …上巻はマローン 転落の兆しまで… 下巻の展開が楽しみ。

2018/12/30

Tetchy

昔からある悪漢警察物だが、ウィンズロウが描く特捜部“ダ・フォース”は腐った現実を直視させるリアルがある。通常の警察小説とは異なり、オフビートなクライム小説の様相を呈している。音楽に例えるなら、コナリーがジャズの抒情性を感じさせるとすれば、本書はどんどん速さを増すアップテンポの、畳み掛けるような怒りにも似た激しいヒップホップのビートだ。社会の毒を浄化するための毒。必要悪とも云える。それが“ダ・フォース”だ。高濃度の酸は高濃度のアルカリでないと中和できない。しかし毒はどんな理由であっても毒に過ぎないのだ。

2018/11/01

感想・レビューをもっと見る