時の止まった赤ん坊 上
時の止まった赤ん坊 上 / 感想・レビュー
読書日記
読み始めたのはザーザー雨の降った早朝で、雨上がりに散歩に出て歩きながらまた読んだが、不思議と作中の天候と現実の天候が一致して、感動的な読書だった。短編「手紙を切る」と通じるエピソードが出てくる。日本では捨てるようなものが現地では不足しているという話。これを読んでいると質素になろうという意識が芽生える。私のは自分の節約の為の質素なので自慢にはならないが。仕事が辛い昨今、人生は報われる必要はない、という言葉に救われた。楽観的になれる。「貧しい人にとっては明日よりも今日」という台詞は「貧乏人の経済学」そのまま。
2022/08/22
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