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蔵〈上〉

蔵〈上〉

蔵〈上〉

作家
宮尾登美子
出版社
毎日新聞出版
発売日
1993-09-01
ISBN
9784620104843
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蔵〈上〉 / 感想・レビュー

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じゅき

多分20年ぶりの再読。感想は(下)を読んでからまとめますが、新潟弁を普段から耳にし、使うので活字を読むと同時に耳から会話が入ってくる感覚で読みました。

2015/02/07

marumo

上下巻。冒頭一行目から明治、新潟の大地主・田之内家の豪雪の庭先に引きずり込まれる。そのあとは肉体を持たない意識だけになって、この家のあちこちを浮遊して彼らの言葉を聞いていたような感覚。いまだに烈の、佐穂のお国訛りが耳に残る。現代の感覚なら目を剥くような常識の数々。「烈はそれを怒る理由も権利もねえわね。・・目の悪り子は、人を好きになるあんてこと、もともと無理らんだすけ」その時代の常識の軛のもとで、精一杯に生きる人の人生は人を魅了する物語になる。烈の息遣いを確かに感じたと思えるほどの物語世界に酩酊した。

2017/10/09

パッパカ

舞台は新潟、というより越後。以前住んでたことがあるから方言が懐かしかったなぁ。降りしきる雪、日々表情を変える田んぼ、初夏の蛍、そして各地で開催される花火大会…といろんなことを思い出しながら読了。下巻に続く。

2015/03/28

コピスス

大正8年、新潟の地主である意造の元に生まれた烈。先に身ごもった8人の子は全て早逝したため大切に育てられたが、6歳のときに眼病におかされ、少しずつ視力を失っていく。病弱な母、賀穂を亡くし、賀穂の妹佐穂に育てられた烈と家族の物語。宮尾登美子氏は「櫂」など綾子シリーズしか読んだことがなかったが、この作品も話に引き込まれてあっという間に読み終わってしまった。新聞の連載小説だったというが、翌日の新聞が待ちきれなかった人が多かったに違いない。私も下巻を早く読みたい!

2023/12/05

みんにゃりん

再々読。覚えてることも忘れてることもいっぱい。上巻はこんな終わり方だったっけ。ぐいぐい引き込まれて一気に下巻へ。

2013/09/05

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