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三日月物語

三日月物語

三日月物語

作家
橋本治
出版社
毎日新聞出版
発売日
1996-09-01
ISBN
9784620105505
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三日月物語 / 感想・レビュー

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たーぼー

春に咲く絢爛たる桜の花より、夏の葉桜を愛でるということ。この、濃く力強い緑への憧れこそが本作を貫くテーマだろう。葉桜の緑もやがては色づく。美しく凛々しい『徹の中将』に感じられなかった理想を、野蛮で精悍な男『逸駒』に求めて彷徨う姫の明日をも知れぬ旅路。その先にあるのは極楽か、地獄か…。理想的な愛の形式の破壊と人間の心の錯乱の果てに、説明のつかない男女のグロテスクで麗しいロマンが成立することを、平安の世を通じて現在に問うた物語と了解した。春の夜に姫が奏でる黒檀の琵琶の響きは誰にも理解されずともよい無常の音色。

2017/04/19

きゆやすか

岡田嘉夫さんの挿絵本を探して読み中。数奇な姫の物語。

2015/10/18

kutya

華麗な絵。どのページも美しくて魅力的。ただ、絵本として読むには字が多すぎるし、小説として読むと少々絵がうるさい。本の大きさも大きすぎて、読みづらい。 もう一度文庫で読みたいな〜。

2012/11/11

sarara0904

橋本さんの平安もの、ということで期待して読んだものの…私のアタマが読み取れなかったのか、いまひとつな読後感。ちょっと尻すぼみな感じが拭えなかった…残念。岡田嘉夫さんの絵は華麗で妖しくも美しく素敵だった。

2011/10/20

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