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密謀

密謀

密謀

作家
藤沢周平
出版社
毎日新聞出版
発売日
1997-03-01
ISBN
9784620105642
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密謀 / 感想・レビュー

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さつき

天下分けめの関ヶ原に至る道筋を、上杉家の視点から描いた大作。笑っていても目は笑っていない秀吉。福々しい笑顔の下に悪相を隠す家康。極端に寡黙な景勝。政略を好み策を弄しすぎる三成。それら周囲の人々の中で己を失わずに信念を持ち続ける兼続の姿に静かに感動しました。三成との友情が変にベタベタしてないのも良かったです。義を重んじる家風を尊びつつも天下を争う大戦さに関われなかった悔しさが胸に迫ります。草の者たちと剣士静四郎をめぐるサイドストーリーも良かったです。

2017/12/20

mattya

やはり歴史ものは苦手、男社会も苦手、政治も密謀も、添え物でしかない女性も苦手、清四郎とうねが救い、どうかおきてなんぞに縛られずに自由に自分の人生を生きてね。

2015/11/15

ゆみゆみ

景勝・兼続主従の話が読みたかったのだけど、架空の人物が主人公になっていたせいか、あまり話を覚えていないかも。兼続は、上杉家のためなら謀略をも厭わない。意外とそれが本当の兼続に近いのかもしれない、戦国時代なんだから。徳川軍追撃に関して、やはり景勝と意見の対立する場面が出てきたけど「われ謙信なりせば」よりも、あっさりした感じだった。とはいえ、景勝と兼続の間には、主君と家臣という埋められない溝があるということを兼続が再認識するという点では同様だった。

2012/05/25

クルミパン

秀吉が覇者となった後から関ヶ原の戦いまでを上杉家の視点から見た物語。兼続と三成の関係は好きだな〜。三成に義理を感じる兼続とそれでも家訓にこだわる景勝との意見の対立が後の上杉家に存続につながります。歴史の話で「もしも」は御法度ですが、兼続ファンからしてみたら上杉が家康を挟み撃ちにしていたら、と思われずにいられません。読み応え十分でした。

2012/12/17

桂花

戦いが始まる前の戦いのほうが、如何に深く陰惨で生々しいか。数多の兵士、武将の死の前に、誰に名乗ることもなく声を出すこともなく死んでいく者もいる。

2009/09/28

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