消えた人達
消えた人達 / 感想・レビュー
kazu@十五夜読書会
江戸下町の岡っ引き爽太は、十手を預けられ六年。ある日、幼馴染み弥惣吉の女房おせんが、「探さないで」と置手紙を残し忽然と消える。おとなしいと評判の女房に、何があったのか。江戸から中山道、高崎、安中へ行方を追う文化三年の大火で孤児となった爽太とその仲間の下っ引達が出合ったものは…。探索行は、登場人物たちの来し方をふりかえる旅でもあった。大火事ため大きく人生を、変えられた幼馴染の仲間達のその後のそれぞれの人生の裏表・哀歓を描く。助けられ恩のある弥惣吉を裏切り消えるおせんが意外と健気。
2013/04/12
jima
ストーリーや人間関係がつかみずらかった。
2016/06/14
pinoka
複雑・・・人が入り乱れていて、更に宿場の位置関係も今ひとつぴんと来ないので、筋を追うのが大変だった。とりあえず、登場人物がみんな足が大変強いんだなぁというのはよくわかった。・・・皆揃って、惚れた腫れたに引きずり回されて、まー大変。
2010/09/29
朱音
消えた…というがまあ「駆け落ち」ものというか。なんとなれば「女は強い」話である。それに対して男の方は…引きずられてゆく(笑)実際上もこんなのってあるんじゃないか?大火事によって運命を変えられた人々がその後偶然に出会って…というのは江戸時代あったことなんだろうなあ。切ない読後感が残る。
2002/09/28
ゆりっぺ
2000年2月14日
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