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一瞬でいい

一瞬でいい

一瞬でいい

作家
唯川恵
出版社
毎日新聞社
発売日
2007-07-20
ISBN
9784620107141
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一瞬でいい / 感想・レビュー

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ウッディ

あの一瞬がなければ・・・。思い出作りのため高校生男女4人で登った浅間山で、一人が滑落死する。友人の死に対する罪の意識が、3人の人生を変えてしまう。重い十字架を背負って、生きなければならなかったそれぞれの人生。壮大な物語は、読み応えがあった!

2017/06/01

モルク

18歳の高校生男女4人が雪のちらつく浅間山に登り、ひとりが死亡する。残った3人はそれぞれ自分のせいだと思い、その悔恨の念がそれまで順調だった人生を狂わせていく。49歳になるまで紆余曲折の人生を送り、そしてまた3人が繋がっていく。あの時の英次の死を、重く深く背負った3人ではあるがまた英次によって結びついていた。

2020/12/05

栗羊羹

浅間山を背景に、押しつぶされそうな現実を背負ってきた女性2人と、男性一人。高校から50代までのそれぞれ…肩肘張ったり、ひたすら我慢したり。年毎に、越えなくてはならないものは形を変えていく。『女は強く』て『女は恐い』モノなんですよ。

2017/08/18

あじ

登山中の事故で、友を喪った三人の高校生。待ち構えていたのは、前途多難な人生だった。描いていた未来予想図を破り、幸福とは無縁の道を選び取る彼ら。流れついた先で根を張っては抜かれ、花芽が付いたら刈り取られ…。それでも彼らは嘆きもせず挫けもしなかった。贖罪を背負っている限り、己を犠牲にしなければならないと信じて疑わなかったから。この作品の男女はひたむきに想い、ひたすら耐え抜く風雪に立つ孤独な木。時間は癒やしを捧げてくれる。その過程を作者は丹念に拭ってゆく。静かに降り積もる情念を、作者は最後まで守り抜いていた。

2016/07/28

あやさくら

図書館本。昭和48年、当時18歳の男女4人が軽井沢の浅間山へ登山。そして不慮の事故が起こるところから話が始まる。事故があったから人生が二転三転としたのだと思うが、50歳になるまで紆余曲折した人生の3人が思わぬところで繋がっていく。何十年もの話を各々の登場人物の視点で物語が続いていく。今回は単行本だったが文庫本だと上下に渡った作品。長いなーとは決して思わせない。あっという間に何十年もの月日が経ったように感じる。唯川作品にしては嫌みな人間はあまり登場せず、優しい気持ちになれる。面白かった!

2019/10/08

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