KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

信長と信忠

信長と信忠

信長と信忠

作家
鈴木輝一郎
出版社
毎日新聞社
発売日
2009-11-20
ISBN
9784620107479
amazonで購入する Kindle版を購入する

信長と信忠 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鐵太郎

なんとも奇妙な信長像です。と同時に、なんと魅力的な文章なんだろう。こんな醒めた時代小説もあったのですね。描かれるのは、これほど人間を信じない信長がいただろうか、という信長像とともに、それを囲むクールな人々。クールと言えば、代表格は美濃の方。諱は不明。農姫という名も、帰蝶という名も、後世の創作らしい。明智光秀との血縁関係なども、根拠の薄い推定。だから、という訳ではないが、作者は思いきりこの人物を大きくしました。人間を信じない苛烈で冷酷な信長を、ふわっと包みこむ、度量の大きな不思議な人物として。面白い。

2010/02/23

こまったまこ

面白かったです。すごく人間臭い信長で驚きました。信長と息子たちの話です。父親失格な信長がデキのいい息子(信忠)にイライラしたり嫉妬したり誇らしく思ったり、でも愛情を示すわけでもなく役に立つか立たないかで相手を見極める姿がとても人間臭く、今まで読んだことのない信長像でかなり新鮮な驚きを覚えました。濃姫に愚痴をこぼしたり、農家の台所で自分で鍋の中身をよそったり、そういう人間味のあるシーンがたくさんあって楽しく読めました。家康秀吉、光秀の人間像が従来のものと違って面白かったです。

2010/04/15

ハッチ

★★★★☆信長の長男、信忠まで掘り下げた小説はなかなかないと思う。読みやすいく、手軽に読める。

2014/07/20

駒場

メインテーマは「子が父を超える」というところだったんだと思う。サブとして「信長の孤独」かな。信長の影に隠れてしまっている感のある信忠をここまでの人物に描いているのは珍しいのではないだろうか。信長も非常に人間くさくていい。本筋とは外れるが、明智光秀の設定が凄く好きだった

2010/09/01

ハシヒロ

あまりにヘタレな信長さんと優秀すぎる信忠君。というか、信忠って過小評価されてるよね。

2010/08/11

感想・レビューをもっと見る