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作家ソノミの甘くない生活

作家ソノミの甘くない生活

作家ソノミの甘くない生活

作家
群ようこ
出版社
毎日新聞社
発売日
2012-11-20
ISBN
9784620107882
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作家ソノミの甘くない生活 / 感想・レビュー

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chichichi

これは読めば読むほど群さんのお話なんじゃないかと思ってしまう。そうだとしたら群さん顔色悪いですけどご無理なさらずに〜とまずは言いたくなる表紙。作家ソノミの生活は確かに甘くはない。出版業界との関係性も大変そうだし何より猛獣との関わりも大変そうだ。でも振り回されながらもなんだかんだちゃんと考え日々を過ごしてて見習いたい。ソノミの自分の作品に対する考え方が群さんと同じなのであれば、私が群さんの本を手に取る時の気持ちに間違いはないなと思えた。

2016/03/17

みっこ

群さんは素敵なお一人様を描くのが上手だな〜と、前半は好印象。派手ではなく、でも悲壮感もなく、どこまでもマイペースなソノミさん。いい意味でその日暮らしな感じがいい。ソノミさんの食事や、日々の生活スタイルに憧れます。でも後半はひたすら母親との関係や、編集者たちへの愚痴が連なり、ちょっと疲れてしまいました。まぁあの母親との関係は疲れるよね。今は常識人の母や義母も、歳とったらあんな風に…?と思うと恐ろしい。そしていつかは自分も…。シゲコさんみたいなおばあさんを目指したい。

2016/09/22

*すずらん*

ソノミは群さん自身を投影しているのかな?と思いました。エッセイに近いです。作者特有の、これといった事件もなく滔々と流れる毎日が描かれています。この人は本当に「生きる」というよりも「暮らす」という事を描くのが巧いなと思います。ただ 少し平坦すぎて刺激はありません。グチグチと愚痴が垂れ流されているので、初めはそうそう!なんて頷いていたのですが、後半は少し辟易(^^;だけど 母だけじゃなく自分も歳をとりながらも、その母を世話していく様々な問題点はとてもリアルでした。今度はもう少し違う視点のお話を描いてほしいです

2013/10/08

ねむねむあくび♪

図書館の本。題からして群さんと重なり、筆者も計算の上での作品であろう。出版社や編集者校正者への批判から、母や叔母へのやるせない思い。これが、今の作家ソノミ=群ようこです、と言ったところか。残念。私小説に必要なものが欠けている。ユーモア、ウイットのたぐいが無い。昔の群作品には確かに存在した猫や日常への暖かくてクスッと笑える視点が在ったが、この作品にはそれがない。多くの作家は、どうにもならない日々の生活にも客観的で、自己批判も笑いも織り混ぜて読者に読ませる。他者への批判に終始していては読後感が良いわけもない。

2013/03/01

atori

主人公は50代未婚の女流作家。多分私小説。仕事は、今は食べていけるくらいはあるけれど、一時期よりも確かに減っていて、もっと家賃の安いマンションへの引越しも検討中。そして、年老いた母のことを、すこしうっとおしく思っている節もある。この本の中で興味深く読んだのが、その「ある程度の年齢になってからの親との関係」。私はまだ20代だけど、早くも共感できつつある。これまでは絶対的に正しい存在だった親が、そうでないことを知り、またそうで無くなっていくことを知ったとき、どう付き合っていくか。こういう題材、もっと読みたい。

2015/04/22

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