炎と苗木 田中慎弥の掌劇場
炎と苗木 田中慎弥の掌劇場 / 感想・レビュー
優希
静かながらも圧力のある掌編でした。短い話の中に凶暴性と無力感が共存するのが面白いと思います。
2024/07/29
そうたそ
★★☆☆☆ 作者は自分には長編より短編が向いていると最後に述べている。個人的にもそれは確かにそうだなと思う。なぜなら長編が駄作だったからに他ならない。でもこの掌編という形式にもなれば、今度は逆に物足りなさが出てきてしまうかな。別に明確な起承転結のあるものを求めているわけではないのだが、解釈はこっちに委ねられてるの?と思うような作品が多々。自分としては掌編といえばどうしても川端康成の「掌の小説」ばかりが思い浮かぶから、そういうイメージが先行してしまいがちになるのだろうか。いずれにせよ消化不良。
2016/06/12
浦
毎日新聞に連載されていた、田中慎弥さんの超短編集第二弾。前作からさらに手慣れた感じで、形が出来上がっているようだ。この人の作品は好きなんだが、最近はだんだんやたらと左翼的になって来ているのが残念。左に振っておけば一定の支持者は着くだろうし、毎日新聞のウケもいいだろうけど…。新聞連載はこれでやめたらしいので、また内面を見つめた小説を書いて欲しい。
2016/07/26
カタコッタ
掌小説を書くことは難しい事なのだろう。田中慎弥の凄さを読者は知る事になる。☆4
2016/08/16
クララ
新聞に連載されていた短編をまとめた作品。短いのに、こんなに何かを感じさせるとは…毛嫌いしていてごめんなさい田中さん…
2016/10/18
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