黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続
黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 / 感想・レビュー
starbro
宮部 みゆきは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。三島屋変調百物語シリーズも読み続けて6作目となりました。第二章スタート、聞き手がおちかから小旦那スゥィーツ男子の富次郎に変わりました。出版社もKADOKAWAから毎日新聞出版に変更となりました。オススメは、『泣きぼくろ』と『姑の墓』です。本シリーズは、6作目でまだ31話なので、百物語が成就するには、全四章、19巻程度必要です。 https://gojinkagoten.jp/
2020/01/10
Tanaka9999
2019年毎日新聞出版発行の単行本。『泣きぼくろ』『姑の墓』『同行二人』『黒武御神火御殿』の4編。『泣きぼくろ』は短編な割に登場人物が多く、語り手の兄弟たちについてはすぐ上の姉以外の人物がイメージできずに困った。この人物はわき役なのでイメージなくてもよいのかもしれないが。で、長編の『御殿』は登場人物もちょうどよく、恐ろしい話。完全には謎解きされていないのだが、今後の伏線になるのだろうか。なんとなくだけど違うような気がする。
2020/07/19
Makoto Yamamoto
宮部みゆきさん初読みの作品。 シリーズもので第6作とのこと。 神田の袋物屋・三島屋で続く、変調百物語で、今回から聞き手が三島屋の次男富次郎にかわったことがわかった。短編というには長すぎる「黒武御神火御殿」を入れて4編からなり、各々面白く読ませてもらった。 次は変調百物語を最初から読んでみようと思う。
2020/07/21
タツ フカガワ
聞き手が富次郎に代わったシリーズ6作目は短編3話に長編1話の全4話。博打に溺れた放蕩息子の甚三郎が道に迷って入り込んだのは霞に包まれた広大な屋敷。そこに5人の男女が迷い込んでくる。ここでは数日で季節が移っていき、周りには不気味な化け物潜んでいる。次々起きる不可思議な出来事のなか、やがて一人ふたりと悲惨な死を遂げて……という表題作はシリーズ屈指の面白さでした。スペクタクルなクライマックスをはじめ、人間の怨念や業、徳や情が絶妙に絡む怪異譚で余韻も豊か、何度か涙腺が緩みました。
2020/09/02
とろとろ
おちかに代わり新たな聞き手は富次郎。全4話。「泣きぼくろ」再会した友が語る一家離散の顛末 。「姑の墓」女たちは決して登ってはいけない 。「同行二人」妻子を失った飛脚が道中で妖怪と巡り逢う。 「黒武御神火御殿」異形の屋敷に迷い込んだ者たちを待つ運命。600項近い大冊だけれど、話の長さが倍々ゲームみたいになっていて、最後の話が全体の半分くらいで長編1冊分くらい。どの話も最初のとっかかりが唐突で、いきなりなんでそうなるのかの訳わからん。で、結局もののけの話だけなんだ。聞き手が代わって話の傾向も変わったのかしら。
2020/03/23
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