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英龍伝 (毎日文庫)

英龍伝 (毎日文庫)

英龍伝 (毎日文庫)

作家
佐々木譲
出版社
毎日新聞出版
発売日
2020-10-10
ISBN
9784620210315
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英龍伝 (毎日文庫) / 感想・レビュー

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てぃと

凄い人物です!早くから欧米列強の進出で混沌とした東アジアの情勢を把握し、ヨーロッパの最新技術を導入して国(幕府)を守ろうとする強い志を持つ男を、幕府が伊豆韮山の一介の代官だけにしておくはずもありません。英龍は幕府にとって最高の行政官だったということでしょう。ただし、逝くのがちょっと早かった。彼がもっと長生きしていれば、もっと違う歴史になっていたかも…とついつい想像してしまいました。

2020/12/16

えぬ氏もわるよのぉ

幕末の伊豆韮山代官・江川太郎左衛門英龍が主人公。西洋式兵備の必要性を説く江川の前に立ちはだかるのが大の洋学嫌いの鳥居耀三である。松永弾正、徳川綱吉、田沼意次等、かつては評判の悪かった歴史上人物でも、近年は再評価する声が出ているのも何人もいるが、鳥居耀三だけは頑迷固陋・奸智術策という評価が定着してて悪役としての地位は不動。良く言う声は寡聞にして知らないな。

2022/11/10

まあやん

静岡県在住。韮山反射炉が世界遺産になった。が、何も知らなかった。こんなすごい人がいたんだ。あまり名前が出てこない気がするが、始まりを作った人だ。能力があるため余りにもたくさんのことをかかえてしまった。過労死といえるかも。もう少し生きていてほしかった。日本のためにも自身のためにも。たくさんの人が出てきて、漢字も難しくやっと読み終えた感じ。世の中落ち着いたら韮山反射炉へ行こうと思う。

2021/03/05

タカボー

主人公は伊豆韮山の反射炉建設に貢献した江川太郎左衛門英龍。私は地元が伊豆なんで名前はもちろん知ってたけど、具体的に何をやったのか知らなかった。本屋で偶然見かけた本。地元だから興味があるせいもあるけど、これは当たり。寝る前に少しだけ読もうと思ったら、ページをめくる手が止まらなくなった。鎖国を守るために、外国の武器や軍学を学ぶ必要に迫られるという、矛盾しまくりなんだけどそれが当時の日本。有益な知識を持ってて、ちゃんと客観的に見てた人達が処罰されてしまったことが惜しまれる。そして敵は憎いほど楽しい。

2020/11/29

山城登

「生も早すぎたなら、その死もはやすぎた」反射炉建設、品川台場築造、近代的な用兵術等数々の先進的な偉業を達成したが、そこには、保守的な幕臣との不条理な対立に苦しんだ。 困難な時期に誰を責任をとりたがらない政治状況は、幕末も令和の現在も変わらないなぁと感じてしまった。だからこそ、英龍の偉業に教えられることが沢山あると思う。

2021/03/10

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