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極小農園日記 (毎日文庫)

極小農園日記 (毎日文庫)

極小農園日記 (毎日文庫)

作家
荻原浩
出版社
毎日新聞出版
発売日
2021-04-30
ISBN
9784620210346
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極小農園日記 (毎日文庫) / 感想・レビュー

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ふう

野菜作りや旅の、ほとんどは笑えて楽しい話の合間に、作者の人生観や創作への思いが織り込まれたエッセイ集。世代の近いわたしにとっては、わかるわかると共感しまくりでした。ユーモラスな内容の小説でも『ころぶなよ、流されるなよ』と自分なりのメッセージを込めて書いているとありましたが、「そのメッセージ、届いてますよ。」と返事していました。これからの作品も楽しみ。お気に入りの作品を読み返すのも楽しみ。

2021/06/04

ぐっち

荻原浩さん初エッセイ集だそうで、農園の話は3分の一ぐらい。だが農園以外も、身近に起きる話ばかりで親しみやすい。好きなのは「名前がないと始まらない」。荻原さんは大正から平成までの「日本の名前ランキング」の本を見ながらつけているらしい。ただし、ランキングだけじゃなくて親の人となりが透けて見えるような、硬い名前やキラキラネームにしたりするらしい。こういうところにまで気を使っているから作品が読みやすいのかなと思った。エッセイ中で登場人物の名前につかいにくいとしていた「鈴木さん」にもあとがきで謝っているのも好印象。

2022/03/06

えっくん

★★★★☆荻原さん初のエッセイ集で、ご自宅の菜園の四季折々の収穫や旅行日記などが綴られています。荻原さんらしいユーモア溢れる文調も楽しめますが、挿絵として描かれているイラストも上手いですね。私自身も花木や果物を育てているので、栽培や害虫対策に関する奮闘記には共感する内容も多かったです。それにしてもスイカの人工受粉の仕方の説明は実にエロすぎます。そのほか高校球児の息子さんと親子で分かちあった最後の夏の思い出も感動的です。漢字が似ている「萩原(ハギワラ)さん」と間違えられることもネタになっていました。笑

2024/05/04

milk tea

自宅の小さな庭での農園生活。 野菜に沢山の愛情を注ぐ。 実利を求める荻原さん(笑) それに応えてくれるかどうかは、また別問題。 頼まれてもいないのに、自ら挿絵を描く。 この絵が何ともいえぬほのぼの系。 ところどころの自虐ネタや下ネタは、おじさん特有のご愛嬌で可愛い。

2021/08/03

瀧ながれ

エッセイ集。タイトルに惹かれて購入したところ、家庭菜園の話だけじゃなくて、旅や音楽の話も入っていたのだけど、最後はまた家庭菜園の話に戻って、まとまりのある一冊になっていた。わたしよりも十歳ほど歳上の著者なので、旅の楽しみ方とか、親しい人の死への思いとか、いいことを教えてもらったと感じるところが多かった。ポルノグラフィティの「アポロ」の歌詞の冒頭に、「悪かったな、ずっとずっと前で。」と反応してるのが笑えた(アポロ11号の月面着陸はわたしの生まれた年なので、わたしもこの歌詞にはずっと引っかかっているのだ)。

2021/05/31

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