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虫とゴリラ (毎日文庫 よ 1-1)

虫とゴリラ (毎日文庫 よ 1-1)

虫とゴリラ (毎日文庫 よ 1-1)

作家
養老孟司
山極寿一
出版社
毎日新聞出版
発売日
2022-10-31
ISBN
9784620210513
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虫とゴリラ (毎日文庫 よ 1-1) / 感想・レビュー

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Tomomi Yazaki

虫好きの養老先生と、霊長類の研究では言わずと知れた山際先生の対談。旧知の仲だけど、初めての対談だそうで、共に自然や人間を語り合います。方や昆虫、方やサルで好き放題に話を進めますが、その骨子はしっかり絡み合うから不思議です。そしてその内容は、日本列島改造論から身近な話題にもおよぶ。自然を愛することに関して他国に比べるべくもない日本人が、どうしてここまで日本列島を破壊出来たのか。そして今、声高らかに生態系や多様性の保全を訴える。本書を読めばはからずも、日本人だけではなく、人間の隠れたエゴを知ることになります。

2022/12/01

左近

虫を愛する養老先生、アフリカでゴリラと共に雨宿りをしたこともある山極先生。この二人が対談したら絶対に面白いはず!確信と共に購入し、そして、予想通りに夢中になって読んだ。それぞれの専門分野にベースを置きながらも、話題は縦横無尽に駆け巡り、人間も自然界の一部に過ぎないという、当たり前の事実を思い出させてくれる。産業革命以降、合理性、効率化という、一見最もらしいけど、実はあやふやなお題目に支配される社会の危険性。以前、お米の食味を鑑定する人が「美味しさには雑味が大事」と話していたのを連想した。

2022/12/28

Tatsuya Kusakabe

養老孟司と山極寿一の対談、面白くないはずがない。ヒトと別の社会に長くいる人ほど、人を相対視できますね。現代人の当たり前がいかに危ういか、目から鱗でした。最も心に残ったのは「抽象化」の話で、ヒトの特徴量を抽出して統計的に扱えるようにした結果、システムが主、実在が従(ノイズ)になった、とのこと。ハラリの「データ至上主義」に通じますね。土木を齧った人間として、インフラへの批判も興味深かったです。ヒトが快適に住み、動くために、何を負けられるのか。交通なら徒歩や船、治水なら輪中など、古の知恵にヒントがありそうです。

2024/10/10

かおり

京都の都市に城壁がないことについて、歴史の専門家だと反勢力のことや物理的なことで考えるのに、この対談では生活の伝統や様式の中や結界で語られるのが、興味深かった▼言葉を話すことによって、物事が逆に抽象化して、コミュニケーションにすれ違いが発生したり、脳が小さくなったという話が面白かった。

2023/01/18

ぱぴぷぺぽ

,***** 話題が多岐にわたり 大変 おもしろかった。 特に 房総半島の猿には 非常に興味を持った。

2024/04/13

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