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暗鬼夜行 (毎日文庫)

暗鬼夜行 (毎日文庫)

暗鬼夜行 (毎日文庫)

作家
月村了衛
出版社
毎日新聞出版
発売日
2023-05-01
ISBN
9784620210568
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暗鬼夜行 (毎日文庫) / 感想・レビュー

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えみ

尋常ならぬ展開に切歯扼腕、暗鬼の冷笑を目撃したら…必滅の運命を予測する。教師も生徒も保護者も、ひとりの女子中学生の書いた「読書感想文」の盗作疑惑から端を発した一連の事件を通して徐々に本性が曝け出されていくそのリアルな悍ましさが、これでもかというほどに書かれている。失墜する信頼、増殖する憎悪、一体誰が?何のために、何故SNSへ投じたのか?学校という閉ざされた世界を、外連味のない筆致で描かれたこの震撼する一冊は、間違いなくフィクションを越えてくる。人は誰しも暗鬼を身の内に飼っているのだ…。騙されてはいけない。

2023/05/28

オーウェン

月村さんの作品では、こういうイヤミスのような展開は珍しいのではないか。教師の汐野が生徒のLINEで知った、読書感想文コンクールの作品の盗作疑惑。それによって教師から生徒までが疑心暗鬼になり、多くの人間の人生を狂わせていく。冷静に考えれば真の犯人はすぐに分かるはずだが、際限なく膨れ上がっていく噂は止められないのが今の時代。また建前を気にして、本音を引き出せない教師と生徒のやり取りをこれでもかと見せられる。最後は誰も得をしないような流れだが、唯一あの人だけは興味のないことには無関心なのが功を奏したのだろうか。

2024/01/14

ぶんぶん

【図書館】軽い気持ちで借りて来た、465頁凄く重かった。 単なる盗作作品を巡る話かと思ったら、学園の底無しの闇を描く話だった。 誰一人として信用が出来ないストーリー、どうしようもない暗い話だった。 月村了衛にしてはサクサク進まなかった、後半は良かったのですが、前半で止めようと何度も思った。 主人公に思い入れをしてたので、最後のどんでん返しに驚いた。

2024/09/20

のじ

主人公の教師にはその行動の動機からぜんぜん同情できないけれども、話がどうなっていくのかが気になって読み進めさせられました。話全体を通して、もうちょっと教員もメディアも保護者も問題をデリケートに扱うべきじゃねえの?ってもやもやした。

2024/09/29

トキ

途中、なかなか話が進まないな〜…と思う箇所もありましたが、終盤になって俄然勢いづきましたね。しかし、登場人物が多くて「これ何した人だっけ?」というのが多かったのと、共感出来る人がひとりもいない…。主人公すらも。しかしいけすかない奴…と思っていても、あそこまでコテンパンにやられると「もう許してあげて…」と思ってしまう。いや〜、人間不信になりそうだわ。

2023/09/07

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