天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー
天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー / 感想・レビュー
kawa
1960年代の横浜の伝説的ロック・バンド(GS)「ゴールデン・カップス」と解散後のメンバー、エデイ藩とルイズルイス加部の軌跡を縦糸に、白塗りの孤高の娼婦「港のメリー」、「GIベイビー」と呼ばれ根岸外人墓地に図らずも眠る混血児たちの物語を紡ぐノンフィクション。横浜の「鬼っ子」とも称される人々を通して横浜の戦後裏面史を、さらには著者自身の私史を描くところが秀逸。私的にも、テイーン・エイジャーのころからのカップス・ファン、その後のエデイや加部氏も追っかけ中なので、忘れていたたあれやこれやが思い出され感無量。
2023/09/24
nonpono
横浜の伝説の娼婦メリーさんの映画を鑑賞し、背景が知りたくなり読んだ一冊。わたしの印象では横浜周辺に住む神奈川県民の友人達は、用事は横浜で済む、横浜で完結すると口を揃えて言う。横浜を誇りに思っているように伝わる。都民のわたしにとって横浜は何度も訪れたが、さわりだけした知らない。横浜という土地とアメリカ、本牧、横須賀。中華街。ハーフと言われた人々。ページを開く度ますます横浜の奥深さを知る。この本からメリーさん、ハーフのGSグループのゴールデンカップスを入口とした、ある種の戦後の横浜という街のブルースに聞こえた
2023/05/14
my
GIベイビー。それは時代のうねりが生んだ落とし子。戦後米兵と日本人女性の間に生まれた子供は、誰からも求められることなく、横浜の墓地に置いてかれていました。臭いものに蓋をするようにその事実を隠し、そして追究することも許されない。ここは本当に人権のある国なのだろうかと目を疑ってしまいます。生を謳歌する暇もなく、天に召されていった天使たち。私は彼らのことを忘れません。
2019/07/24
mutuki
横浜の「メリーさん」のことを知りたくて 読んだのに、山崎洋子さんの交友あるミュージシャンを 通しての、外人墓地(捨てられた混血児たち)の お話だった。
2018/08/19
らん
二度と開きたくない。捨てた。
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