四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)
四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本) / 感想・レビュー
ま
人間が勝手に四角の枠を設定して、その枠の内部で対象物とそれ以外とに分けて、後者を「余白」という。この世界に余白なんてないのに。言われてみれば余白という概念の裏にある種の乱暴さやおこがましさを感じる。何ら難しい話でないのに指摘されてはっとさせられる。なんだか素敵な絵本だったなぁ。面白かった。
2022/06/04
tama
他市図書館からのお取り寄せ 赤瀬川原平さんを偲んで。絵本の形態をした「風景」についての思考です。「立証・主張」の本ではないので短いです。あっという間に読めてしまい、勿体ないからもう2回読みました。犬は風景を見ていない、風景をメインの絵画対象とし始めたのは印象派から、まず直線、突き当たって曲がる、風景に余白はない。赤瀬川さんの絵と文が素敵です。こういう感覚を持った人がこの世からまた一人いなくなった。哀しいです。
2015/01/30
takataka
さすが赤瀬川さん、四角形がいつから人の頭の中で自覚されたのか。って、あなたの頭の中こそ見て見たい!でももう居ない(涙)「こどもの哲学大人の絵本」シリーズです。優しい言葉でわかりやすいのに味わい深い。素朴な、イラストもじわじわ来ます。
2017/03/01
marua
「自然界に四角形は見当たらない」といわれて、確かに…と思う。そんな「確かに…」が詰まっている。思索の軌跡が独特のタッチで描かれた、さくっと読めるけど深い一冊でした。合掌。
2014/12/14
おとしん
ほとんど散文詩の世界でした!湧き出るイメージと表現にため息ばかりでした。
2010/12/31
感想・レビューをもっと見る