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9条どうでしょう

9条どうでしょう

9条どうでしょう

作家
内田樹
出版社
毎日新聞出版
発売日
2006-03-01
ISBN
9784620317601
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9条どうでしょう / 感想・レビュー

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ぼのまり

4人の執筆者が憲法9条について正面から論じている。学術的にどうとか、歴史がどうとか体裁を気にしたり、ホンネが語りにくかったりと9条については自身の生活や人生にある種の覚悟を背負わないと語りにくい。そのあたりを全て腹に据えて論じている貴重な論考集だと思う。といっても難しさは微塵もなく、とても読みやすくかかれている。「なるほどな」と思えるところの多い1冊でした。

2013/08/10

ゆきのすけ

9条の素晴らしさを浪人時代、現代国語の授業で習った。そのときにオススメされていたのを思い出して読む。改憲に反対する理由をこうしてきちんと考える機会を持つのは有意義なことだと思う。内田さんの改憲後の日本のありようを考えての護憲論と町山さんの国と国との比較をもとにした護憲論になるほどと頷くこと、ひとしきり。これを読めば北朝鮮は怖くない(?)。これから世論は改憲に進んで行くのかなぁ。改憲の本当の意味を知らない人のほうが多そうなのに。国を守って来たのは憲法である現実に気付かずに。

2012/12/19

Satoshi

小泉政権時に書かれた9条論。内田樹などといったいつもの護憲派の方だけでなく、映画評論家の町山さんまで寄稿している。自衛隊と9条の矛盾はアメリカに占領されており、アメリカの都合のために成立した制度であるので、矛盾などしない。(というか、矛盾という表現で表せない)また、憲法改正について、「他国は何度も変えているのに日本だけ変えていないのはおかしい」というよくある意見には町山さんが分かりやすく反論している。右派が評する「普通の国」に対する疑念は4名全ての論客が言及している。

2016/11/06

void

【★★★☆☆】'06年。文庫化してる。非専門家の集い。「理想」と「現実」、主観的認識から地に足ついたレベルで憲法(9条)の読まれ方を書いている平川克美は良かった。内田樹は物語創作・日本人論が好きだな、という空想的雑文のなか、アメリカの考え(非武装要求→防波堤・警察予備隊)を強調しているのはいい。他二人は特に言うことないが、町山智浩は「憲法改正の限界」を知らないんだということは一応書いておく。

2013/08/11

嘉月堂

題名から「水曜どうでしょう」を連想するかもしれませんが,関係はありません。前書きで,多くの人の反感を買うような心配をされておられますが杞憂だと思います。だって,日本がアメリカの属国だって常識でしょ。(そうでもないのかな?)憲法論=政治論なもんですから,私のまわりでは真面目に政治を論じることはタブー視されている関係上,憲法論をしている人は見当たりません。ですが,最近の政治家には改憲に熱心な人が多いようです。民意と政治の乖離ですかね。この本は,改憲キャンペーンに対するよい解毒剤になるのではないでしょうか。

2013/01/11

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