発明マニア
発明マニア / 感想・レビュー
阿部義彦
ブックオフで発見、米原万里さんはほぼ網羅したと思ってたら、これはサンデー毎日に連載してた、時事色の濃いエッセイで癌で闘病しながら継続してた仕事の一つで絶筆となってしまいました。最終掲載日が6年5月21日号で亡くなったのが25日でした。これが親本で毎日新聞社から、その後文春文庫から出てます。イラストの新井八代とは万里さん本人との事。米原さん独自の世の中をユーモア交じりに楽しく良くする方法を伝授するエッセイと言いつつ、時の小泉政権、ブッシュ、アルジャイラ等を激しく非難。全部を収録493頁の分厚さ。痛快無比。
2024/10/05
はる
亡くなって18年になるのか〜、米原さんがテーマとする世界がその後もいっぱい展開しているのに惜しいな。絶筆となった2006/5/21「国際化時代に最も不向きな対立回避症克服方法」をサンデー毎日に読んで4日後のこと。何の番組名だったか忘れたけれど印象を残しているのはロシア語通訳の場面やコメンテーターかな。エッセーとは違って言葉を選び選び、ちょっぴり鼻に抜けるようなふっくらとした声でハッキリ喋っていたのを思い出す。→
2024/08/16
愛玉子
よくもこう次から次へとクダラナイ…おっと失礼、スバラシイ発明品を思いつくものだ。その発想の豊かさに圧倒される。分厚い上にニ段組、ちょっとびっくりするくらいのボリュームだが、一話ずつは短いのでつまみ食い的に読むのが楽しい。味のあるイラストを添えているイラストレーター、新井八代(アライヤヨ)さんはご本人というのも凝っている。非常にエネルギッシュな方だったんだな…。
2009/09/08
イータン
まるで辞書かと見紛う程の厚さ! 一度に読むのではなく、一つ一つのコラムを時間をかけて読みたかったのだが、図書館から貸し出した本だっただけにそうもいかず。小泉の悪政時代に書かれたエッセイ。小泉が残した負の遺産にあえぐ現代を、米原万里ならどう切ったのか。
2010/06/13
ロピケ
米原さんが発明の分野に手を染めていたとは知らず、図書館で見つけた時にはびっくりしました。よくもこんなに沢山思いついたものだ。米原さんの頭の中はぎゅうぎゅうに詰まっていたんですね。本当にあったら良いのにと思うもの、どうでも良いものだけれど、笑えるもの、今にも誰か実用化できそうなものなど、いろいろな視点から提案されている。ブッシュと小泉さんはさんざん笑い者として登場。今の時点の二人、存在感ないなあとふと思い出す。ユリさんのあとがきも良かったです。
2011/06/17
感想・レビューをもっと見る