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暮らしの哲学

暮らしの哲学

暮らしの哲学

作家
池田晶子
出版社
毎日新聞出版
発売日
2007-06-28
ISBN
9784620318202
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暮らしの哲学 / 感想・レビュー

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団塊シニア

人間が心を偽るのは言葉を所有するから、言葉によって自分の心を偽り言葉によって他人の心を欺く等シャープな語り口で独特の価値観、人生観で哲学を優しく語っている、47歳という若さで亡くなったのは残念。

2015/01/25

抹茶モナカ

難しい用語を使わずに「考える」ことを伝える『哲学エッセイ』というジャンルの本らしい。西洋哲学の本を読んでいたら、その難解さに撃沈してしまったので、「もう少し身近な哲学を。」と企んで、本書を手に取った。週刊誌の連載エッセイだったものらしく、読みやすく、それでいて著者の思索の跡が残っていて、読んでいて得した気分になった。自分で考える姿勢を持ちたい。年齢を重ねる事についての思索が、ちょっと共感できる部分もあって、著者も僕と同じ40代で書いたもののようだったので、納得した。

2017/01/22

双海(ふたみ)

考えるとはどういうことか、ということを日常の言葉で語る著者。「筋道に沿って正しく考えているのなら、専門用語なんか要らないのである。普通の言葉で言えるのである。言えないなら、正しく考えていない、つまり哲学していない証拠」

2016/07/24

なおみ703♪

本質的なことはあえて考えない、のが凡人だが、本質的なことこそ不思議で、それを考えることが生きることだと池田さんは繰り返し言う。現代の一般的な価値観を疑う必要があることに気づく。アンチエイジングにとらわれる必要はないし、外に出るとか友達を多くもつことが最良ではなくて、孤独に思索にふける生き方も大切だと思った。私は小説家では宮本輝が、詩人では谷川俊太郎が一番好きで、哲学者では池田晶子に惹かれる、これらの共通点は自分と宇宙のつながりを意識していることだ。私も自然の一部であるということや言葉を大事にして生きたい。

2021/11/19

fishdeleuze

2006-2007年にかけてサンデー毎日で連載されたコラムを、没後纏めて、出版された池田氏最晩年のエッセイ。全体的にとても静かでやわらかく穏やかな雰囲気が伝わってきた。生の深みが増してきたような。スワンソングといってもいいかもしれない。

2014/10/17

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