鹿島茂の書評大全 和物篇
鹿島茂の書評大全 和物篇 / 感想・レビュー
磁石
まだまだ、好奇心の幅も分析の手腕も足りないことに気づかされた。特に、昭和前期の日本史および世界史と著名人によるエッセイ、ほとんど手付かずのままだった。こんなにも身近に繋がっていることなのに、目を向けてこなかったとは……。これからはそちらにも手を伸ばしてみる。
2017/04/01
きりぱい
洋物篇が面白かったのでこちらも。一見興味のなさそうな本でも読みだしてみると読ませるもので、どこに絞って語るかがやっぱりうまい。それでもついつい流し読みみたくなってしまうものがないでもなく、好みでは洋物篇かな。伝記、文芸評論・出版文化、エッセイの章がよかった。「小説や詩を読むことで、心が何かしら豊かになるということを盲信的に信じている人がいたら、少し危険だと思います。『豊かになる』ということほど、あてにならない言葉はないからです。」の吉本隆明氏の言葉が印象に残る。
2012/03/27
Ted
'07年8月刊。○'99年~'00年頃を中心に発表した書評をテーマ別に分類した選集。他の批評家からは酷評されているような本でも思わず手に取ってみようかと思わせる手腕は、さすが米原万理が絶賛しただけのことはある。それ自体が独立した優れたエッセーになっており、かつ、どんな本でも欠点より美点を見出して評価しているところが偉い。また、「第二次世界大戦」という呼称についてのみうらじゅんの考察が面白い。思わず唸らせるほど核心を突いていながら、喩えに典型的な関西風ユーモアがまぶされるので、一粒で二度おいしい。
2016/01/27
RYO!?
愛書家の著者が、自身の書評を纏めた一冊。書評を見て買うという習慣は無いが、文中の語句をネットで調べたり、これは読みたいかもと書名をメモってしまうくらいの興味は引き起こされた気がします。さすがに、自分にとって興味の無いジャンルの本については、内容理解もおぼつかないほど難しかった・・。しかし、普段読まないジャンルの本も、本書を読むことで知ることができるので、(新たな世界が開けるかもという意味で)こういう本もたまには良いかなと思いました。
2016/03/12
Satoshi Arashima
書評だけで、事足りるんちゃうかみたいな
2012/11/01
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