本漫画
本漫画 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
毎日新聞の書評欄に掲載された和田誠のひとこま漫画集。全て本にまつわるものである。あの絵柄なので、まあ可愛いものだ。古今東西の物語や伝説、歴史上の人物、動物などの読書風景を、漫画らしいユーモアを交えたもの。冒頭に今は亡き丸谷才一の推薦文があり、後書きで和田誠が憧れの丸谷への感謝を添える。推薦文や解説を書いてくれた人への御礼を一筆書くのは普通の事だが、毎日新聞の書評欄は丸谷グループが支配したという話は本当なのだろうなぁ…と思わされる。まあ私は和田誠の絵は好きなので、楽しく拝見しました。
2015/01/15
キジネコ
ああ と顔が緩みます。ヒトコマ読書漫画です。ああ なるほどと頷きます。お日様の下で夢中になって本を読んでる雪だるまの頬を濡らすのは涙か?にキュンとします。読書中の猫の背後から忍び寄る鼠の手に鈴が…にドキドキします。和田誠さんの14年分の労作が一冊の本に。御本人も一冊分のヒトコマ読書漫画を描いた人は世界に他にいないんじゃないかな?と自慢しておられます。おばあさんと赤ずきんちゃんのベットの真ん中で御伽噺を読み聞かせする狼に 一瞬 策略か?と邪推がかすめた事に 汚れた自分(^^;を見て ああ…になりました。
2021/10/19
みさどん
出てくる漫画が全部読書している何か。本に夢中で失敗していたり、大事なことそっちのけになったりしている。一緒にいて相手だけが本を読んでいると、取り残された気分になるもんな。でも、それが本なら素敵ってなって、スマホなら残念ってなるかなあ。
2021/12/12
Cinejazz
毎日新聞の書評欄『今週の本棚』の〝ひとコマ漫画〟に掲載された、和田誠さん(1936-2019)の読書をテーマにした<本漫画>の集大成。 本を貪り読む読書家たち(人に限らず、動物から昆虫、エイリアン、物語の登場人物、等々)のすがた形は、ユーモアとウイットにあふれ、イマジネーションを掻き立てられるイラストに思わず吹き出してしまう。 発掘された読書するミイラ、ワインより読書に夢中のソムリエ、本を読み耽る「老人と海」の漁師を呆れて見つめるヘミングウェイ・・・など盛り沢山の傑作選。
2022/11/15
佐島楓
「本の漫画」。読書メーターに登録なさっている方々なら、必ず共感していただけるだろう内容。
2012/10/09
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