KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

君と一緒に生きよう

君と一緒に生きよう

君と一緒に生きよう

作家
森絵都
出版社
毎日新聞社
発売日
2009-03-27
ISBN
9784620319285
amazonで購入する

君と一緒に生きよう / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

itoko♪

『おいで、一緒に行こう』に続き、前身であるこちらも。犬の保護活動をされている方々の活動、犬猫里親会、犬の介護問題・・様々な 捨て犬、放置犬たちの辛い現実。中には傷ついたり病気になった犬と知りながら、敢えて引き受ける名乗りを挙げる方もいる。犬が好きなだけでは、なかなかそこまでは出来ないだろう。文中あった言葉『愛がなければ話にならない。が、愛だけでも命は守れない。』正にその通り。巻末写真の、登場ワンコたち、みんないい顔をしていた。物言わぬ犬たちだけど、表情や仕草で、人間にちゃんと伝えているのだ。

2015/08/19

zero1

殺処分という現実がある中、犬の保護をしている人たちを紹介。最も印象に残ったのがオレオの話。食道に難病を抱えた犬だった。6回も手術したが、難しい手術になると燃える「ガリレオ先生」は「ボランティアからは金はとれない」と治療費さえ受け取らない。シェルターやブリーダー崩壊、保健所での殺処分なども描いている。取材時には12頭が殺され、多い日には30頭にもなるという。ガス室は犬にとってまさにホロコーストだ。毎日新聞に連載。森も取材時に出会った犬の里親になった。捨て犬などペットブームの現実を知ってほしい。

2019/02/20

ぶんこ

多数の犬たちが里親さんによって幸せになっていくまでを読み、その犬たちは放棄された犬のごく一部にすぎず、もっと多くに犬たちが亡くなっている現実。この本で驚いたのが、最後の章で森さんご自身が保健所で殺されていく犬たちの最期を見ていたこと。12章にわたる犬と人間、捨てる人、劣悪な環境でお金目当てに出産を強要するブリーダー、猟が終わったからと猟犬を遺棄する人。そういった犬たちを救うために活動を続けるボランティアを取材してきた森さんにとって、とても悔しくて辛いことだったでしょう。作家は凄い。ボランティアさんに敬服。

2023/04/18

ちろたろう

犬好きや動物好きの方は勿論、そうでない方にも読んでもらいたい。くるみとマリアとマナ、オレオが良かった。

2017/03/29

Ikutan

読メ登録300冊目。飼い主の都合で飼えなくなったり 捨てられてしまった犬たちを保護して里親を見つける活動をしている人たちを取材したノンフィクション。捨てられた犬たちも色々だ。病気を抱えていたり、酷い仕打ちに人間不振になったり。そんな犬たちに私財を費やして誠心誠意を尽くす彼らや里親たちの姿は胸を打つ。そして 巻末に掲載された犬たちの写真から、命の重さが伝わってきます。ただ、これはほんの一部。殆んどの罪のない犬たちは、殺処分という身勝手な人間の犠牲になることを決して忘れてはいけない。

2014/09/19

感想・レビューをもっと見る