季節を生きる
季節を生きる / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
日本人は一木一草に神が宿ると考えてきた歴史がある(9頁)。人間が生のリズムを破壊することで健康も失い、精神の失調をもたらしている(43頁)。日本列島と日本人の暮らしは自然の力で脅かされることが多く、それが自然信仰ばかりでなく、神や仏と結びつけて考えられることが多かった(148頁)。日本人は哀れや淋しさに触発されるが、古今和歌集では夏より冬の歌が多いという(199頁)。著者のプロフィールの最後は、多元的価値を創造し、社会に積極的に発信しながら、仕事も趣味も深く愉しむ複線人生の実践者(221頁)。
2015/09/24
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