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とにかく散歩いたしましょう

とにかく散歩いたしましょう

とにかく散歩いたしましょう

作家
小川洋子
出版社
毎日新聞社
発売日
2012-07-21
ISBN
9784620321400
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とにかく散歩いたしましょう / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

映画の試写会で号泣し、配給会社の人から「大丈夫ですか、小川さん」と背中を撫でられたり、イタリア旅行に出かける前に、フィレンツェで駅からホテルまでタクシーにうまく乗れるかを延々と心配したりと、万事に感情の振幅の激しい小川洋子さん。しかも、それらが微妙に的外れであるところが、また何とも彼女らしいところ。本書にはまた、「宇宙の漆黒よりも深い闇」の中から、小川洋子の小説が立ち上がる秘密の一端も語られる。それは、いつも向こうから唐突にやって来るらしい。だから、何が何でもコビトカバは、それでなくてはならないのだ。

2014/11/07

hiro

小川さんのエッセイ2冊目。『犬のしっぽを撫でながら』を読んでいたため、この本にでてくる、愛犬ラブのこと、『アンネの日記』のこと、読書のこと、そしてもちろん阪神タイガースのことは予備知識として持っており、『犬のしっぽを撫でながら』の続編のように読めた。この本のなかで、特に興味を持ったのは、小川さんの執筆の疲れを癒す‘ハダカデバネズミ’だった。どんなかわいい姿かを確かめるためネットで検索してみたが、私にはその姿を見て疲れを癒すとは思えなかったw ラブがいなくなっても、小川さんは毎日散歩しておられるのだろうか。

2012/10/10

あつひめ

大切なものをずっと心のなかの宝箱にしまっているような方だなぁと小説を抜きにした生身の小川さんの姿を垣間見た気がしました。表紙の絵が、大事な存在だったラブちゃんを思わせる。小川さんのラブちゃんの目線で高くもなく低くもない高さで景色を見るといろんなものがキラキラして見えるのかもしれない。私も「帰ろうよ~」が口癖だった子供。なんでなんでしょうね。楽しいはずのお出かけなのに、口をついついて出てしまう。小川さんは特別な人ではない。でも、ちゃんと特別なものが生まれてしまう。やっぱり特別をこっそり持っている人のようだ。

2013/04/26

あんこ

小川さんのエッセイはわたしに安心感を与えてくれる。イーヨーのおはなしが心に残った。わたしも元気な人といるよりも、イーヨーみたいに一緒にため息をついてくれる人といる方が安心する。そして度々出てきたハダカデバネズミは見たこともないのに無性に愛しくなる。小川さんのやさしさに溢れた一冊だった。あとがきにもありますが、これを読んでいる間は何にも心を乱されることなく、散歩するように読めました。小川さんの文章がやっぱりすきなのだなあ。

2014/10/04

たー

小説の暗さがなく、ほのぼの感溢れるエッセイ。

2013/12/17

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