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「逃げ恥」にみる結婚の経済学

「逃げ恥」にみる結婚の経済学

「逃げ恥」にみる結婚の経済学

作家
白河桃子
是枝俊悟
出版社
毎日新聞出版
発売日
2017-10-26
ISBN
9784620324777
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「逃げ恥」にみる結婚の経済学 / 感想・レビュー

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haruaki

ドラマで見ていた時から、みくりや平匡の発言ややり取りを見て「キュンキュンさせながらもなんて社会的で深い所をほじくるドラマなんだ!」と、とても興味深く観ていた。カップルの様々なケースを分析したグラフや数値の説得力の強さに、いままでフワフワとしていた疑問や不満がハッキリとした。無償労働を認め、シェアする気持ちを持つには、こういう数値等が効果的なのかもしれない。意外と自分も親の姿に引き摺られていた事に気付いた。時代も社会もどんどん変わっていくのだから自分達の家事と仕事への意識も柔軟に変えていかなくてはと思った。

2018/10/02

謙信公

ドラマ「逃げ恥」を下敷きに、家事・セックス・育児・介護等、すべてがセットとなる「結婚」の形と夫婦のあり方について、豊富なデータと経済の視点で考える。「逃げ恥」は家族内労働の価値を「お金」に換算し「見える化」した。ガッキーが家にいてくれるんなら月19.4万円は安いと思うが……。「好きの搾取」「じゃあ家事の全部、私がやります。でもそれはボランティアです」などの名言も随所に飛び出す。また、百合ちゃんにみるカッコいいシングル像。結婚できないと嘆く女性たちに「ハズレの男性と結婚しない自由がある」と著者。これも名言。

2023/05/17

とよぽん

ドラマもマンガも見ていなかった。図書館で偶然目にした本だが、予想以上に面白く重要なことが満載だった。結婚の情緒について白河桃子先生が、結婚の家庭共同経営についてエコノミスト是枝俊悟さんが、主に執筆。「逃げるは恥だが役に立つ」は結婚の「解体新書」、「結婚を因数分解した」とまで書いてある。結婚が当たり前ではなくなってきた時代。自分たちで生活をデザインするシェアの暮らしへ、と白河先生は若者の背中を押す。是枝氏の、家事労働の対価、経済価値の分析は非常にスッキリする数値だった。ドラマを見てみたい。

2019/06/29

ケー

ヒットドラマに乗っかって出しちゃえ!‥‥って思惑はあったと思う(笑)でも中身のクオリティは非常に高い。放送から1年近く経っての出版。売り時以上に本としての質に拘ったことが分かる。みくりと平匡の年齢、収入、立ち位置を読み取り現実に当てはめる。専業主婦になって得をするのはどれくらいの年収?その答えが書かれているけれど、結構衝撃的。その上で二人が考える夫婦のキャリア形成に関してもきっちり数字を出しており、納得の答え。『「学力」の経済学』と併せて読むと「家族」という単位でのお金の使い方についてより学べる。

2017/11/19

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

来週の猫町倶楽部に参加するために読了。 これからの結婚を経済学で考えるとこうなるね、って話。 まぁいいんだけど、二村ヒトシ×宮台真司の対談本「どうすれば愛し合えるの?」で言われていた通り、損得で結婚したのなら相手との正しい性愛を望まない方がいいよ。

2017/11/25

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