脱属国論
脱属国論 / 感想・レビュー
犬吉
あくまで立憲的に(というかごくシンプルで単純な論理でしかないのだが)問いを立てる井上、伊勢崎両氏と、「歴代首相や政治家はこう言ってたんだよ!」、「今までうまくいってたじゃない!」と経験論、寝技的な政治の話で混ぜかえす田原さんの議論の噛み合わなさが、この本の読ませどころかと。どこからどう読んでも、井上、伊勢崎氏の論の方が筋が通っているし、あるべき国の形だろう。でも、建前では立憲的なことを言いながら、裏で「寝技」というか、公然とその立憲主義、論理を破っている国家ばかりでもある(常に公正な国家なんてないかも)
2019/08/18
matsu
対談集でありがちだけど、同じ話を何度もしている。論旨としては、憲法第9条による有事の立法がない点や、PKO派兵などでの問題点、日米安保条約と9条との関係、立憲主義についてなど。読みやすいけど論旨をまとめて話してほしいな。
2019/06/16
百式改(公論サポーター東海)
田原総一朗が呼びかけてなった対談本 冷戦後の世界状況に取り残されている日本が浮き彫りに。政治家に働きかけろと言う田原に対し、国民の意識の変革が先だと言う井上達夫 改憲護憲の両派は媚米という奴隷根性に蝕まれていると伊勢崎賢治 噛み合っているのかいないのか。が、予定調和でない対談本は読んでいて面白く勉強になる。少国民世代の田原には日本人を信じ切れない思いが残っているのだろう。小林よしのりのいない処で『ゴー宣道場』の名が上がるようになったんだと感慨深い一冊
2019/05/10
ラムダ
井上さんの話しは理性的で分かりやすい。田原さんはテレビ番組と同じ調子で混ぜ返したり、少しうんざり。
2019/08/30
inu
井上達夫目当てで読んだけど、他の本に書いていることばかりでした。田原総一朗は本になっても朝生でした。
2022/02/21
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