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子供の詩の庭

子供の詩の庭

子供の詩の庭

作家
R・L・スティーヴンソン
池澤夏樹
池澤春菜
出版社
毎日新聞出版
発売日
2021-12-25
ISBN
9784620327204
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子供の詩の庭 / 感想・レビュー

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アン

『宝島』のスティーヴンソンによるキラキラとした夢に溢れる素敵な詩集。子供の頃はどんな場所も心ときめく冒険の舞台となり、身近などんなものにも魔法をひとふり。美しい妖精の国へ、秘密の船長になって勇敢な旅へと。星々にうっとりとしてご挨拶、不思議な水鏡との出会い、幸せに満ちた朝露の輝き。瞳を閉じれは優しい世界に包まれて小さなお友達がいっぱい!「ぼくの王国」「積み木の町」「夏のお日さま」がとても好き。私だけの心にある秘密の庭、忘れないでいたいな、いつまでも。訳は池澤夏樹・春菜親子。挿絵も愛らしく懐かしい気持ちに。

2022/06/05

アキ

池澤春菜・夏樹親子が訳した詩集。「無垢の歌」ウィリアム・ブレイクに続き第2弾。手に取りやすい装幀と大きさ。この詩集を読むと、小さい頃田舎で遊んだ日々のことを久々に思い出しました。小説「宝島」を出版した2年後のもの。夜ママが部屋の灯りを消してから広がる空想の世界や、小さな水たまりを海と呼び、小さな丘を山と呼び、遊んでいた頃のことをこんな風に詩にできるなんて、子供のピュアな心を持ち続けていたんでしょうね。春菜H・夏樹N親子の、楽し気なコメント入りで素敵な詩集です。挿絵は1916年シカゴ版のレトロなイラスト。

2022/01/24

ケロリーヌ@ベルばら同盟

幼い頃、空は澄み渡って高く、夜はとても静かに深かった。秘密の国の王さまが、その小さな指先で触れる物は、全て虹色の魔法で輝いた。揺籃は船に、風が揺らす草木は大海原に。想像の翼は沈まぬ太陽。偉大なる冒険を月光と満天の星が照らす。さあ行こう。何処までも行こう。地球の裏側へ、遊びの谷へ、妖精の国へ。海賊と戦い、見たこともない島を発見しよう。夢の王国の版図をどんどん拡げよう。心配しないで、お茶の時間には、きっと帰って来るから。明日は、小さな薔薇の茂みにキラキラ輝く朝露で蘇る庭におはようを言うから。こどもの日に読了。

2022/05/05

(C17H26O4)

うふふ。池澤父娘の訳がやわらかで甘くて、くすぐったい。小さな子どもころの宝物の入った懐かしい箱を見つけて、開けてみたとしたらこんな感じかな。中に入っているのは他愛のないもの。でもそれらはきっときらきらと輝いて見える。子どもの頃の想像や空想は冒険。スティーブンソンの詩が大人の心を子どもの自由な心の冒険の世界へ連れて行ってくれた。挿絵と共にいくつか原文が添えられていた。韻を踏んだ優しいリズムのある文を読んで、英語で読んでみたいなと思った。

2022/05/17

けんとまん1007

子どもの素晴らしいことはいくつもある。その一つが、空想うすること。そんな空想の世界を、詩という形式に編み込んだ1冊。遠い微かな記憶だろうか・・・。そうそう、そうだよねと思える詩が、いくつもある。そんな世界に浸ることも、とても大切な時間だと思う。

2023/06/23

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