禅と禅芸術としての庭
禅と禅芸術としての庭 / 感想・レビュー
ユメ
今度、西芳寺に参詣できることになったので予習。禅僧であり庭園デザイナーでもある著者が「禅の庭」について解説した本。「禅の庭」の「不完全の美」という考え方が自分にとっては目から鱗だった。これまで、人間が造る「美」とは完全を目指したものだと思っていたけれど、それはキリスト教的な考え方だったのかもしれない。不完全であるがゆえに、作者の精神性が入り込む余白があるのだという。隙間なく煩悩が詰め込まれた日常を抜け出し、夢窓国師の禅観の表現であることを思って背筋を伸ばしながら、庭を見つめて自己と対峙してこようと思う。
2015/07/02
tuppo
ここに庭と禅の関係、現成公案をみることができる。いいかたを変えるならば禅の庭は現成公案としての庭ということになる。/自分を中心にして庭を見れば庭と自分とは一体であり庭を中心に考えれば自分は庭に入ってしまう。じぶんはあってないのと同様だ。庭を自分自身の体の一部として受け止めること。これが仏教の考え方でありこのような自他一体の考え方ができればもはや迷いではなく。
2017/02/01
Minoru Takeuchi
先日、臨済宗大徳寺に行くつもりが間違えて妙心寺に行きました。違い花に?先日、父方の宗派は曹洞宗と知りました。(実はついこの前まで、曹洞宗の読み方も知りませんでしたし、禅と関係ある宗派とも知らず。。)一ヶ月ほど前、JR東海の宣伝をみて、隠元が興した宇治の黄檗宗萬福寺に行きました。。。ここも禅寺。枡野俊明さんの著書を2冊最近読みました。 そんな感じで禅に漠然とした興味を持ち始めたところでしたが、本書を読んで禅の歴史(隋より前の時代の達磨大師から始まって中日へ)、鎌倉、室町幕府との関係やなぜ禅の庭園は臨済宗ばか
2014/08/25
dulce_zakka
庭観賞の必読本。
2024/10/16
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