髙村薫 我らが少女A 挿画集
髙村薫 我らが少女A 挿画集 / 感想・レビュー
ぐうぐう
新聞連載に付き物なのは挿画だが、『我らが少女A』では、画期的な試みが成された。それは、毎日挿画家を変えるというものだ。結果として、20人を超える挿画家の画が連載紙面を彩った。作風も経歴も異なる挿画家による画は(中には、ターナーやムンクといった有名画家の画まである)、一見、まとまりのない、読者には戸惑いすら覚えさせることになりそうだが、この小説においては絶大な効果を生んでいる。なぜなら、本作は群像小説だからだ。約十人に及ぶ主要人物の日常が、あるいは思考が、入れ替わり立ち替わり、描かれていく。(つづく)
2019/08/28
kei302
ショックです。小説本体にも挿絵がいくつか掲載されていました。いいもんねーー(開き直り)黒川博行氏よめはん黒川雅子さんの絵があったから。欲を言えば、カラーで見たかった。新聞連載時、挿絵の描き手が日替わりの企画、リアルタイムで新聞連載を読みたかったな。
2019/07/30
リッツ
こっちから見てしまった。日常の1コマを切り取ったような挿画がリアルに不穏な空気を漂わせていた。所々に現れる呟きのような言葉が気になる。これは小説を読まないとなぁ。そしてもう一度この本を読みたい。
2020/08/01
mazda
とにかく素敵な絵が多く、まったく絵心のない私にとって、どうやったらこんな作品が作れるのか不思議でしょうがないです。
2020/06/23
チェアー
挿画を見るだけで、小説で描かれていた武蔵野の荒涼とした風景が目に浮かぶ。新聞小説で毎日画家を変えるというのは大変だっただろうなと思う。
2019/10/14
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