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岡本太郎の本〈2〉

岡本太郎の本〈2〉

岡本太郎の本〈2〉

作家
岡本太郎
出版社
みすず書房
発売日
1999-02-24
ISBN
9784622042570
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岡本太郎の本〈2〉 / 感想・レビュー

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あっきー

✴3 積読本消化月間22冊目、日本文化論なのだがその通りだなーと思うところもあれば、そうでもないところもあり、とにかく自分も銀閣寺や禅寺の庭など紹介されているところに行って直に見たいと思った、慈光院だけは7年程前に行ったので記憶にあり興味深く読めたのが良かった

2016/12/11

roughfractus02

『日本の伝統』と『日本再発見』の一部を併せて収めた本書では、著者が前衛の立場から単に伝統を批判するのではなく、新たな伝統の創造を試みていたことがわかる構成だ。伝統概念が近代に作られた官製トップダウンの急拵えだと批判する著者は、一方で、伝統を過去として排除すれば同じ歴史時間上に自らを加えるだけになることにも批判の目を向けた。著者は、現存するモノを集めて作った近代の伝統作品の中に呪術的痕跡を見出し、儀式や建築空間に歴史を作る文字や物に現れない瞬間瞬間の生の痕跡を追求する。本書では著者の思想の概要が一望できる。

2023/04/26

メルセ・ひすい

縄文式土器・・狩猟民族時の大和・躍進・闘争、動的であり、惨たらしいほどの積極性闘争する民族のアヴァンチュール衝撃を感じさせるシンメトリーそれは破調であり、ダイナミズム、その表情は常に限界を突き破って躍動する。見る者はどうしても土器の周囲を回って見なければすまない衝動を感じ始める。・・・いったいこのような反美学的な、無意味な、しかも見る者の心情を根底からすくいあげひっくり返すとてつもない美学が、世界の美術史を通じて見られるでしょうか。超自然的な力と均衡なのだ・・ 大きな伝統の感動であると信じます。  

2008/01/08

chanvesa

岡本さんにとったら日本というワクは狭いのではないか。所収のエッセイでは縄文式土器の荒々しさと銀閣寺の銀沙灘の宇宙的な魅力に触れている箇所くらいが圧倒的だ。後は挑発こそすれ(「法隆寺は焼けてけっこう」「仏像にせもの論」)鼓舞してくれない。『呪術誕生』の迫力が圧倒的である。

2012/03/17

メルセ・ひすい

★モーレツに素人たれ ・誤解しないでほしい。私はけっして炯眼・ケイガンなのじゃない。また芸術家だから訓練があり、発見できるんじゃありません。! 無邪気に、素直に見れば、だれにだってはっきりしていることなのです。なぜ、ふつうの人には見えないのか。素人でいて素人じゃないからです。妙にかまえて、玄人的な見かたをしてしまう。そして伝統なんて問題にしない、はだかの目の正しさをみずからふさいでしまうのです。素人ほどほんとうの批評眼をもっているはずです。・・イワク因縁、故事来歴。・・それに引っかかり本質にふれなくなる

2007/10/01

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