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リリカルな自画像

リリカルな自画像

リリカルな自画像

作家
岡本太郎
出版社
みすず書房
発売日
2001-04-06
ISBN
9784622042631
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リリカルな自画像 / 感想・レビュー

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roughfractus02

自画像は、個人の視覚つまり自らの目で自分自身を見る自我意識優位の近代の産物である。一方、パリでの性愛を描き、母の崇拝者だった父をフィルタとするようにして社会通念の効かない純粋さを母に見る著者は、意識が記述する視覚的事実を集めた自画像をリリック(抒情詩)が彷彿させる感情によって塗りつぶすかのようだ。感情を文字に吹き込むように自画像を歪める著者のパリの孤独な生活に奔放な性を見、母の称揚を大袈裟だと感じる読者は、リリカルさを払いのけて自我意識側に留まろうする自らを見出すだろう。著者は自画像を描かなかったという。

2023/04/03

ともりん

傷つけているようで傷ついている。何とも繊細な細やかな人。そういう部分を傷つけて生きていきたい。

2015/08/23

Happy Like a Honeybee

学芸は長し、生涯は短し、時機は速し、経験は危うし、判断は難し。 岡本太郎が子孫を残さなかったのは、自身の母親に原因が? しかし、異性に全く関心がないと言えない。 フランス留学での荒れ狂う芸術家の本性を、この書物で確認すべし。

2014/05/22

aoyami

装丁や手触り、行間や文字の大きさなどが美しい本だと感じて手に取った。"偉大な芸術家"が何をどう見て生きていたのかを知ることができる貴重な本だった。外国でも動じることなく、自分の感性を信じて、他者への優しいまなざしを持ちながら、芯の通った生き方をした人なのだなあ…さすが世界レベルの人は違う…と圧倒されるばかりだった

2012/08/01

arisa

宇宙を、呑んだ気がしたものだ!

2024/08/05

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