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読書癖 1

読書癖 1

読書癖 1

作家
池澤夏樹
出版社
みすず書房
発売日
1991-01-01
ISBN
9784622045410
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読書癖 1 / 感想・レビュー

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ぐっちー

読書という行為への愛憎極まり、仕事とか趣味とかいうフォルダを破壊した先には、『読書癖』という境地があるようです。その範囲は無限で、あらゆるジャンルに言及があって、書評とかエッセイとかの枠に収まらない。貫かれた読書癖の姿勢は刺激的で奥深く、どんどん自分も抽斗が増えてゆく気にさせてくれる。楽しかった。『薔薇の名前』がまだ翻訳されてない頃!しかし古さを感じなかった。全4巻制覇したい。

2015/08/26

還暦院erk

図書館本。高島俊男『本が好き、悪口を言うのはもっと好き』で紹介されていた、短いが初め終わりがピシリと決まって見事な書評集。また読みたい本が増えてしまった。書き手体験を追いかけたくて、冒頭部などをいくつも書き写して楽しんだよ。例えば:昔、まだ学校で勉強していたころ、アメリカの子はいいなと思った。なにしろ歴史が短い。その分だけ勉強が楽ではないか(「長い歴史の楽しみ方」…『大系・日本の歴史』全15巻書評)。ラスト部分で秀逸な例:小説の世界は、現実と違って、ほんの少しだけあなたに有利にできている。(出典内緒♡)

2021/01/11

三柴ゆよし

本書と『嵐の夜の読書』の著者近影を見比べると隔世の感がある。

2016/12/14

メイロング

読みやすい中に一本のしっかりした骨のようなものが通っていて、昔の書評なのに古びていない感じ。およそ見開きで読み終わる短い文章なのに、一気に読まんとすると疲れていくのはそのせいか。それでも20年前との時代の差はあるもので、「未来では○○になってるんだよ」と教えてあげたくなるところもちらほら。ところで裏表紙の著者近影が「誰これっ」てくらい別人。

2012/10/05

shishi

[B+]池澤夏樹の書評集。一本の文章が短く読みやすい。20年以上昔の書評だから今は絶版になっている本なども紹介されている。半分くらい読み進んだところで、僕はひとつ不思議なことに気付いた。どうしてここで紹介されている本は全て面白そうなんだろう?結論は、本ももちろん面白いのだろうが、全ての文章が本を面白そうに語っているのだということ。まさに池澤マジック。たちの悪い詐欺よりか池澤マジックに騙される方がいい。

2011/06/11

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