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黙されたことば: 詩集

黙されたことば: 詩集

黙されたことば: 詩集

作家
長田弘
出版社
みすず書房
発売日
1997-04-01
ISBN
9784622046110
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黙されたことば: 詩集 / 感想・レビュー

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けんとまん1007

敬愛する長田弘さん。長田さんの詩は、難しい言葉が、あまり使われていないように思う。それでいて、とても広く深い世界がある。音楽家、一人ひとりを題材にした詩の数々。すべてを知っているわけではないが、その詩が醸し出す空間は、何となく、その音楽が聴こえてくるようだ。黙された・・・言葉では表現できない世界。

2021/12/01

Roy

★★★★★ この詩集に収められているのは音楽家たちの人生と、彼らが「黙されたことば」として遺した音楽ということば。詩人は目には見えないことばを、眼で聴いたり耳で見たりすることが大事なのだと言う。そこで考えるからだ。深く感じることが出来るからだ。それを僕は対象を受け入れること、なのだと思う。「黙されたことば」にはそのものを考えさせる力がある。そしてその考えるという工程がその人の感性として培われる気がする。この詩集には詩人の感性が詰まっていた。

2009/10/14

さっちゃん

宇宙にぽっかり浮かんだ青い星。闇と光からうまれ、雲があり樹があり人がいて生きて死ぬ。そこには話されないことばがある。ひとや自然が心の奥にもっていることば達は決して寡黙ではない。話された以上に雄弁だ。この詩集を読んだ時、天上の音楽が鳴り響き、花々に覆われた私たちの地球を彼方から見ているような感じがした。長田さんの詩は世界を俯瞰的に見る眼を授けてくれるようです。

2015/08/18

おかじ

音楽の本質は沈黙である というのが印象的だった。作者は天才的な眼で見る、というよりむしろ物事を穴が空くまで見つめ続けたのだなぁという感じがする。世界のすべてを端的に描こうとしているような、抽象的だけど、想像力を詳細なところまではたらかせるような、そんな詩たちの音楽。

2016/12/12

星野

久しぶりの長田さん詩集。やっぱり言葉の運びが好み。今は亡き、そして後世に続く音楽家たちをテーマに綴られる詩。‘抗え。光が死んでゆくのだ。抗え。’

2011/06/17

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