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見知らぬオトカム: 辻まことの肖像

見知らぬオトカム: 辻まことの肖像

見知らぬオトカム: 辻まことの肖像

作家
池内紀
出版社
みすず書房
発売日
1997-04-01
ISBN
9784622046974
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見知らぬオトカム: 辻まことの肖像 / 感想・レビュー

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kuma

「広告されない美しさ」 例えば辻まことは、そんなことばを綴る人。 偶然古本屋さんで数少ない著作の一つ「山の声」を見つけ、その語り草をとても気に入った。その後別の古本屋さんで、この本と巡り合った。上高地への行き帰りに、電車のなかで読み通した。 目の前にあるすべての風景は、自分の心情をまことに映す鏡のようなものかもしれない。つまりこの体の先端たちは、眼に入る風景と、なんらかのかたちで連続している。そのような感覚は、山を愛する人のなかで無自覚に、鋭く育まれていく。僕もそういう感覚を保ちながら、生きたいと願う。

2015/10/05

yo27529

この本を読んでいると、池内紀さんも辻まことと一体になってどこからどこまでが辻さんで、どこからどこまでが池内さんなのか判らなくなるような気がします。池内ワールド、いや辻ワールドなのです。

2013/10/23

fuchsia

辻まことは(ある一定の年齢層以上に対してだとしても)結構メジャーだと思っていたのですが、あまりそうでもなかった。そういう意味では池内紀の取り上げそうな素材ではあります。月並みな表現ですが、数奇で孤独な星の下に生まれた最後の高等遊民についての伝記的エッセイ。

2011/07/18

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