ギリシアの泉 (みすずライブラリー)
ギリシアの泉 (みすずライブラリー) / 感想・レビュー
いやしの本棚
脳を酷使して読んでいるわりには、ヴェーユの論考をなかなか理解できず、もどかしい。ヴェーユをきっかけに古代ギリシアの詩篇に興味を持てたのは良かった。この本ではソフォクレスのアンチゴネーとエレクトラ、ホメロスのイリアス、プラトンの思想などがとりあげられている。注釈が詳しいのが有難い。完全に理解はできないけれど、だからこそ?ヴェーユの言葉には惹かれずにいられないものがある。「人間であるということじたいが万人に分けあたえられた一般的な不幸の作用なのである」
2016/05/25
月
編者(訳者)の語るとおり、ここに集録されたテキストは、シモーヌ・ヴェーユにとってのギリシャ精神や、彼女の思想におけるギリシャ的源泉のなんたるかを、より把握する(より近づける)助けとなるとてもいい一冊だったと思う(感謝)。 世界の中に中心はない。ただ世界の外側にだけある。 世界の外側に中心を観る。(プラトンの洞窟の比喩〜真理は洞窟の外にある)
2021/06/26
N.ねむい
・『イリアス』あるいは力の詩篇 ・『アンチゴネー』 の部分を読みました:)
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