青の奇蹟
青の奇蹟 / 感想・レビュー
まちゃ
最近は美術館に全然行けていないのが残念です。白内障ながら絵を描き続けるなんて想像も出来ないくらいすごいことだと感じました。睡蓮の間 いつか訪れたいです。
2017/06/27
踊る猫
十数年前に初めて読んだ時はその歯に衣を着せない書きぶりに驚かされてしまったものだが、今回読み返してみて中村真一郎や福永武彦を名指しでディスる愚直で生真面目な筆致にやはり驚かされる。きっと熱血漢で正直過ぎるほど正直な人なのだろうな、と思う。それ故の、乱暴な断言を楽しめる反面生真面目過ぎるところが論理に「遊戯」の要素がなくて退屈だと思う人も居るかもしれない。今回の再読では中上健次を追悼した文が印象に残った。中上と松浦氏の議論が実現していたらどうなっていただろうか、と。三人の政治家をめぐるエッセイもかなり面白い
2016/08/02
salvia
仏文専攻ではないので、そういうものなのかとざっくり読んだだけで理解できていない部分もあるのだが、頭の中・胸のうちをちょっとだけ覗かせてもらったような気がしている。特に、中上健次追悼文のあるⅣ『文の領域』が面白かった。川端や三島をばっさりと。辛辣な言葉もあるけれど、ひょっとしたら「義務感と見栄と社交」が生む言葉もあるかもしれないけれど、敬愛する人や作品への本質を捉えた心からの賛辞には、この作家・詩人・研究者の純真さを見るようで惹かれる。紹介されている本を読もうと思う。
2023/11/29
ひろゆき
エッセイ集。文章を売るということの厳しさを、教えられるような。凛としている。だから人への痛罵も容赦ない。読みたくなるような本の紹介も多い。
2015/06/04
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