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詩集 人はかつて樹だった

詩集 人はかつて樹だった

詩集 人はかつて樹だった

作家
長田弘
出版社
みすず書房
発売日
2006-07-11
ISBN
9784622072294
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詩集 人はかつて樹だった / 感想・レビュー

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ふう

先に読んだ「すべてきみに宛てた手紙」の中に、『詩は語るためのことばではありません。黙るためのことばです』という文がありました。 そのことばに触れたくて手に取った詩集。 すべてのことばが今のわたしにとって必要で、これからも何度も読み返し、大切なことを忘れずにいたいと思える詩集でした。

2015/11/04

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

『森の絵本』『空の絵本』などの作品でも知られる詩人、長田弘さんの詩集。樹木や森などをモチーフに綴られた21篇の詩は、がんの告知をうけたご家族に付き添っている時に作られたそう。イメージの中心に在ったのが特に愛着を持っている一本の木。孤立していても「共に在る」感覚は、病む家族の傍らにいる時の心情だったようです。カバーの絵は、ドイツの画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの『孤独な木』。森が語りかけてくるような清廉な言葉は、心にすとんと沁みました。森の緑や空の青がみえました。【絵のない絵本】のようでした。

2014/06/19

スプーン

自然、そしてその中での人間の立ち位置。 人は定住を許されない旅人。 そこに悲しみと苦しみと、喜びがある。 大いに生き、大いに死せよ!その道こそが王道なり。

2020/09/21

wildchild@月と猫

「人ひとりいない風景は、息をのむようにうつくしい。どうして、わたしたちは 騒々しくしか生きられないか? 世界のうつくしさは、たぶん悲哀でできている。」 「自由とは、どこかへ立ち去ることではない。 考えぶかくここに生きることが、自由だ。 樹のように、空と土のあいだで。」 全編心に沁み渡る、シンプルで素敵な詩集でした。

2014/11/22

ベル@bell-zou

このポツンと一人取り残されていくような気持ち。孤独がどんどん広がっていくような。なのに不思議と寂しくはない。あるのは哀しみを帯びた微かな怒りと悟りと。この世界を受け入れるのは私か、それとも私が受け入れられているのか。"シル トハ コノヨヲ ジブンカラタノシム ホウホウデス" >>フェリシモ復刊リクエストにて。この本、なんとなく木の匂いがしてついつい嗅いでしまう。詩集としてはストレートで分かりやすく響く言葉もあれば時々説教くさくも感じたり、など。

2024/05/18

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