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封印の島〈下〉

封印の島〈下〉

封印の島〈下〉

作家
ヴィクトリア ヒスロップ
Victoria Hislop
中村妙子
出版社
みすず書房
発売日
2008-05-22
ISBN
9784622073963
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封印の島〈下〉 / 感想・レビュー

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白のヒメ

主人公が自分の結婚生活に疑問を感じていた時、両親と祖父母などの生き方を調べて振り返る機会が訪れる。それはハンセン氏病を患った過去のある一族の壮絶な苦悩の物語を知る事になるのだった。・・・どんな環境にあれども、その時の自分が自分の良心に従って生きているのならば、それこそが幸せなのだなーと、改めて思わされた。ハンセン氏病というテーマから読後は重いかなと思っていたら、大大円のハッピーエンドでほっとしました。良書です。

2016/03/27

星落秋風五丈原

婚約者と結婚の話が大詰めになってきたアレクシスは、これまで過去を一切語ってこなかった母ソフィアから、突然島を訪れるよう言われる。ソフィアの曾祖母エレニから物語は始まり、祖母マリアと姉アンナへ続く。上巻は発病したエレニが島に赴き、子供達に学問を教えることで生甲斐を見出しながら亡くなるまで、下巻は年ごろになった娘たちの恋愛事情から始まる。

2022/07/08

fig

無知や噂、世論という、捉えどころがはっきりしないながらも恐ろしく強大で時に悪意に満ちたものに、立ち向かいあるいは耐えながら、自分の人生そして愛する人々の人生を豊かなものにしようとする登場人物たち。ギリシャの片田舎の村と、そのすぐそば、ハンセン病のコロニーである島とで展開する、病気だけに焦点を当てたのではない繋がりと愛情の物語は、スピーディーな展開ながらも、読後の身の内に響くものを残してくれた。

2009/10/25

三月★うさぎ

ハンセン病という重いテーマなのにそれだけで終始せず、家族の物語として面白く読めた。最初に結末が暗示されていたので、安心して読めた気がする。アンナとソフィアは、ご都合キャラぽくて深みがなくて残念。訳者が言われているように、すべての人がハッピーエンドではないだろう。ハンセン病の問題はもっと重いはずだ。そのような差別があったことを私はもっと知らなければならない、と思わされた本だった。

2010/07/12

タペンス

 図書館で偶然手にとった本。それにしてもみすず書房っていい本だすなあ。自分もマリアのように前向きに生きたいと思うけど、これがなかなか難しい。

2016/12/17

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