ディアギレフ―― 芸術に捧げた生涯
ディアギレフ―― 芸術に捧げた生涯 / 感想・レビュー
涌
作品構想の参照のために読んだが、読んでおいて良かった。ニコライや皇室とのパトロン関係、革命後のボリシェヴィキへの政治的態度、ソ連政府から圧力に遭ったかどうか、など。想像していたより、ソ連との関係の記述は少ない。甥たちが白軍として戦死したり、異母兄弟がラーゲリに収容されたのでフランス政府を通じて解放を求める動きはしている。ただ、革命前からリュスは欧州と米大陸でのツアーに回っていたので、ソ連への帰国は機を逸した感と、周囲から「ボリシェヴィキには近づかない方が良い」という忠告を受けたのを、ただ守ったようだ。革命
2015/05/06
pastis56
「ペテルブルグのバレリーナ―クシェシンスカヤの回想録」を読んで、ディアギレフにとても興味が湧きこの本を読みました。本書の訳者あとがきにあるようにディアギレフは「バレエ・リュスの創立者であり、二十世紀において最も大きな影響力をもった現代芸術の開拓者」です。私の好きな作曲家であるストラヴィンスキーやプロコフィエフ、ドビュッシー、ラヴェル、サティそして、私の好きな画家ピカソがバレエ・リュスに関与していることを知って、とても驚き戦慄が止まらない感じでした。しばらくバレエにはまりそうです。
2019/02/15
みかん
芸術世界誌のことはもちろん、彼らロシア人のヴェネツィアに対する興味もすごいものだ。あとこの本の文献リストは使えるぞ
2017/04/11
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