ボビー・フィッシャーを探して
ボビー・フィッシャーを探して / 感想・レビュー
たまきら
先日ボビー・フィッシャーの映画を見た。奇人・変人だらけのエキセントリックなチェス界内でも特に異彩を放ったこの「天才」。けれどもこちらの神童はフィッシャーが持てなかったものを持っている。それは戸惑いながらも常に息子を支える父親だ。彼らが出会うチェス界の人々の描写は悲喜こもごもだが、彼の息子が見せる人間性に父親が誇りを持っていることがわかり安堵する。そして後書きでこの神童の社会人としての成功を知り、自分も安堵した。
2020/11/20
デビっちん
類稀なチェスの才能を持つ子どもの成長と、その才能を伸ばすべく奮闘する父親目線の本です。チェスが話の中心ではありますが、国際的なチェスの舞台となる各国の政治情勢の考察は読み物としてとても面白いです。同名のタイトルで映画化もされている本です。『習得への情熱』と併せて読むと、父親の教育が子供にどう受け取られているかがわかると思いました。
2018/09/04
Yuichiro Komiya
時はフィッシャーの世界戦から十数年後、チェスの天才の男の子と、著者であるその父親との話。父親は男の子のチェスの才能に歓喜し子供に教師をつけるが、チェスの練習をさせるのが本当に子供のためになるのか単なる自分の見栄や自己満足のためではないのかと悩むことになる。各地の少年棋士達との対戦、フィッシャー時代に活躍していたグランドマスター達との対戦や交流など、チェスを知らなくても引き込まれる。後半の、主人公最大のライバルとの対局は胸が熱くなった。
2016/02/28
garth
「お父さんからかなりのプレッシャーを受けていたみたいで、かわいそうにといつも思っていたよ。ひょっとしたらチェスがそんなに好きではないのかな、って思ったことを覚えてる」この言葉、重いなあ。
2014/11/29
ゆき
思ったのと違った。チェスを指すのでなんとなく読んでみたいと思ったのですが、なんだか私が求めていたのではなかった。
2015/03/04
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