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林芙美子放浪記 (大人の本棚)

林芙美子放浪記 (大人の本棚)

林芙美子放浪記 (大人の本棚)

作家
林芙美子
出版社
みすず書房
発売日
2004-02-01
ISBN
9784622080442
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林芙美子放浪記 (大人の本棚) / 感想・レビュー

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スイ

放浪記というタイトルから、様々な土地を流れ流れていくんだろうなと昔から思い込んでいたのだけど、割ととどまってるな…?と読みながら思っていたら、職と男を放浪しているといった文章があり、そういうことかー!と一気に納得。 ふるさとを持たない放浪者、という冒頭の文章がより染み入る。 内面の放浪なんだなぁ…。 解説で後年、林芙美子自身が書き直した文章と元々のものを比べてあったが、オリジナルの方が断然魅力的。 内容はしんどいところも多いが、リズムと若さがぴったり合って、跳ねるような文章が心地好かった。

2018/09/26

ぱせり

めちゃくちゃでどん底。根なし草のような暮らしの中で、故郷(それは見たこともない理想郷のようなものだったのかもしれない)に寄せる思いが切ない。そして何よりも心を打ち、圧倒されるのは文学や詩への強い憧れ。暗闇を照らす光のようだった。

2011/11/17

hitsuji023

詩を読んでいるような感じ。時折吐き捨てるような魂の叫びのような言葉が心地良い。貧しさと闘っている人や日々の暮らしにむしゃくしゃしている人は共感すると思う。だけど、決して読みやすい文章ではないので合わない人には合わないだろう。自分は読み切ったけど、再読するかと言われればしないと思う。読んでいて、時代は違うけど高橋源一郎の「さようならギャングたち」に似ているような印象を持った。

2022/05/18

mistral

浮雲の前に読んでみました。関東大震災の後の東京で、ひとりで。生きていく、生きていく。ざらざらした日常とか、小さな喜びとか、罵倒語のバリエーションとか、いきいきとしている。何度も、もうお母さんのところへ帰ろうか、と独り言が出てくる。普段のエネルギッシュさとの対比が印象的。

2021/08/31

Gen Kato

新版で何度も読み返している最愛の書。粗削りなこの「初出」版も確かにはまりますね。どっちに先に触れるかで読み手の意見は異なりそう。

2016/09/23

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