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懐手して宇宙見物 (大人の本棚)

懐手して宇宙見物 (大人の本棚)

懐手して宇宙見物 (大人の本棚)

作家
寺田寅彦
池内了
出版社
みすず書房
発売日
2006-09-01
ISBN
9784622080701
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懐手して宇宙見物 (大人の本棚) / 感想・レビュー

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奥山 有為

おもしろかった。図書館本だけど手元に欲しい

2016/02/13

ぱせり

文学・科学両方を極めた人の文章は、「文学的」といっても、何か一味ちがうのである。一言でいえば…ああ、そうだ「好きなもの イチゴ珈琲花美人 懐手して宇宙見物」の感じである。漱石の思い出、どんぐりのせつなさ、子どもの鋭い感性のつまったあどけない言葉、暗がりに浮かぶ光のような盆踊り、そして、沢山の草木の話など、心に残る。

2012/09/28

芳樹

「文学者」の顔と「科学者」の顔を持っていて、時には一方の顔で文章を書き、また或時は両方の顔を文の中に覗かせる。何度読んでも面白く興味深い随筆の数々。生活の中のあらゆる事が研究の対象であり、観察の面白さを常に持ち続けている姿勢や、押し付けるのではなく自然と人に興味を持たせる文章は人柄が解る。自分も身の回りの出来事をもっと注意深く観察してみたいと思わせる作品。

2014/05/28

きゅー

『柿の種』のような一言二言の言葉でポンと読者の感情に潜り込んでくるような文章とは異なり、随筆とは言っても論理的で、練りこまれた文章が綴られているようだった。「珈琲哲学序説」など面白く読んだ随筆もあれば、そうでないものもあった。夏目漱石に師事していたとは全く知らなかったが、彼の思考における科学的方法論と詩的叙情性の類まれなる合一の源泉を見た思いだった。

2011/09/07

三月★うさぎ

知識人とか文化人というのは、こういう文章を書く人をいうのだろう。今読んでもはっとするような洞察にあふれ、思考は全く古びない。風俗についてはも、古びていくことさえも計算して昇華させているのだ。スゴいひとだな。

2012/10/25

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