“ユダヤ人”という存在 (池内紀の仕事場 2)
“ユダヤ人”という存在 (池内紀の仕事場 2) / 感想・レビュー
讃壽鐵朗
ドイツで虐殺されたユダヤ人とは一体何だったのかとの疑問が湧いてくる。
2021/12/03
Hisatomi Maria Gratia Yuki
ドイツでのユダヤ人迫害はヒトラーからではなく、第一次大戦のときからその徴候があったこと、ヒトラーが政権を握って以降は、公職から、夜間の散歩から、借り住まいから、とその生活圏が狭められていく過程が、「ユダヤ人」とされた主には文筆業の「ドイツ人」の人生を例に紐解かれる。ユダヤ人の誰でもがパレスチナに移住できたわけでもなかったり、大西洋を渡った先で複数の国に門前払いに遭ってドイツに戻り、強制収容所にそのまま入れられたりと過酷な成り行きの数々。過ぎた過去ではなく現在との地続き加減にたびたび鳥肌が立った。
2019/09/15
hikarinohe
好きな著者なので手に取った本。ユダヤ人とはこういうものだと言うのではなくて、一人ひとりこういう人物がいたという語り口で、物語みたいでよかった。
2014/10/24
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