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心理療法論【新装版】

心理療法論【新装版】

心理療法論【新装版】

作家
カール・グスタフ・ユング
林 道義
出版社
みすず書房
発売日
2016-08-26
ISBN
9784622085478
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心理療法論【新装版】 / 感想・レビュー

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roughfractus02

当時の主な心理学理論が批判し合う理由を、著者は心の複雑さを説明可能な理論で制限するためと捉える。心は個と普遍の相反する面があり、心因性ノイローゼでは個人主義者と集団主義者に同じ治療ができず、重い神経症では若年層と老年層で効果も異なる。また、分析医のコンプレックスも患者に影響するので、分析医は患者の自己認識を共に体験する者となる必要もある。本書は、心理療法を弁証法的過程と捉え、理論で説明不能な普遍的レベルを集合的無意識と元型と仮説して心を象徴的に解釈する、という分析医が持つべき世界観から療法論を提起する。

2021/06/21

Masakazu Shimamura

ユンギアンとの対話の必要性に迫られ読了。ユングの柔らかな語りと思慮深さが感じられる論文集。同時代に生きたフロイト、アドラーに気を使いながらも、ドラスティックに独自の心理療法を確立していく姿が思い浮かび、ユングの生きた匂いがそこに漂う。

2017/04/10

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